七竈(ナナカマド)の実
DSCF8905b.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.29撮影)

ナナカマドはバラ科ナナカマド属の落葉高木。北海道の代表的な樹木の一つですが本州各地にも分布しています。

撮影地は武蔵国分寺公園南側「こもれび広場」の一角。その幹に樹木名を示すプレートが掛けられていました。ただし庭七竈(ニワナナカマド)という名の近縁種があり、ネット図鑑によれば両者を見分けるのは難しいとされているので、あるいはこちらの種なのかも知れません。

夏に白い花が咲くというものの、その折には撮影の機会を逸してしまいました。現在はまだ実が橙色ですが、紅葉の時季にはこれが真赤に熟するはずなので、その頃にまたここを訪れたいと思います。

歳時記では「七竈」をその実とともに晩秋の季語としています。


親族の結婚式があって一泊旅行に出かけてきます。そのため明日と明後日のブログは休載させていただきます。ただし「今日の季語」はスケジュール送信に設定してありますので自動的に更新されます。

DSCF8904a.jpg



08/30のツイートまとめ
twryossy

「同一」とまでは言えませんが、近江八景に含まれているので遠輪廻の気味がありますね。校合時までお考え置き頂くことにしましょう。 RT @syosui24 RT @twryossy: 笠着00》先生、既出の近江八景に石山寺が含まれますが、同一地名とみなされますか? #kasagi
08-30 10:20

笠着00》付合は現在76まで進み、次は花の座です。差合のチェックなどにこちらの「途中経過まとめ」をご利用下さい ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-30 07:34

笠着18》75 蓑虫の纏ふ衣は果(はか)無くて 海(秋) 74 石山寺の秋簾巻く 代 (秋)73 さやさやとすすき野をゆく月の舟 葛(秋・月)72 里に降りれば女郎花揺れ 水(秋) #kasagi
08-30 07:13

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。秋涼の定まりを覚える週末の良い一日を! #kigo
08-30 05:14

【今日の季語1341】鈴虫(すずむし):初秋の頃にリンリンと涼しげな声で鳴くところからこう呼ばれる。古くは松虫のチンチロリンの声を鈴音に聞きなしてこちらを鈴虫と称した。◆鈴虫の夜更けの声も飼はれたる(森 澄雄) #jhaiku #kigo
08-30 05:00

とびぃ
花写真
0 0

蟷螂(カマキリ)
DSCF8837a.jpg *東京・小金井 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.26撮影)

この虫の画像を載せるのは、5月16日の「松葉菊(マツバギク)」 (⇒ こちら)、7月7日の「蟷螂(カマキリ)の子」 (⇒ こちら)に続いて三度目。特に好きな虫というわけではありませんが、動きが少ないので撮りやすいことと、被写体としての姿の面白さからついカメラを向けたくなります。もちろん前の画像のと同じ個体ではないものの、わずか三ヶ月ほどの間に体長がこんなに大きくなっていたことに改めて気付かされました。

この虫をカマキリと呼ぶようになったのはおそらく中世後期以降のことで、古くはイヒボムシリの呼び名が用いられていました。9世紀末から10世紀初頭にわたる時期に成立したとされる漢字字書『新撰字鏡』に万葉仮名でこの虫の名を「伊比保牟志利(イヒボムシリ)」と記した例があります。

イヒボは《飯(いひ)粒(ぼ)》が原義で、飯粒の形が疣(いぼ)に似るところからイボを指す古名としても用いられるようになったもので、上記の虫名は《疣をむしり除く虫》の意を表す呼び名にあたります。中国の薬種辞書『本草綱目』に、疣をこの虫に食わせる治療法があったことを示す記事があり、この虫名は日本にもその習俗が伝わっていたことを示しています。

その古名がイイボムシリからイボムシリを経てイボウジリイボジリと縮約されていった痕跡が、諸種の古辞書や各地の方言に残されています。それがやがて上記のように新名称のカマキリと交替する結果を生んで現在に至りました。

歳時記では「蟷螂(かまきり・とうろう)」を三秋の季語として、その傍題に上記の古名「いぼむしり」「いぼじり」などを含めています。


08/29のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1340】夜食(やしょく):本来は秋の収穫期に夜遅くまで仕事を続けた農家があり合わせの材料で作った雑炊などで空腹を凌いだところから秋の季語とされるに至った。◆脇役のかたまつてとる夜食かな(角川春樹) #jhaiku #kigo
08-29 05:00

とびぃ
昆虫
0 0

狗尾草(エノコログサ)
DSCF8864a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.27撮影)

エノコログサはイネ科エノコログサ属の一年草。夏から秋にかけて花が密集した緑色の穂をつけ、その形が子犬の尾を思わせるところからこの名が出ました。「狗尾草」の漢字表記はこの草の漢名にあたるものです。

平安期にはヱヌノコグサの名で呼ばれていたことが、当時の古辞書『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』の「狗尾草」に施された「恵奴乃古久散(ゑぬのこぐさ)」の和訓によって知られます。ここに用いられたヱヌは本来《犬の子》を指す呼び名で、犬一般をいうイヌとは別語にあたるもの。ヱヌだけでもよいところにさらに「…ノコ」を付けるのは不要の語を重ねたことになりますが、当時はすでにその語義の境界が曖昧になっていたことを示すものと考えるべきでしょう。

これに対して現行のエノコログサは、ヱヌコログサから転じたものと見られます。この草にはこれとは別に、コロコログサ、イヌコロコロなどの方言名があり、「コロ」は本来犬を呼ぶ言葉で《来よ》の意を表すものであったとする柳田国男の説がその著「野草雑記」にあります。ちなみに命令形語尾に「よ」ではなく「ろ」の形を用いるのは、万葉集の東歌などに多く見られる東国方言の特徴にあたります。

歳時記では「狗尾草(えのころぐさ)」を本題に「猫じゃらし」「えのこ草」「犬子草」などの傍題を添えて、三秋の季語としています。

DSCF8863a.jpg


08/28のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。秋気が定まって過ごしやすくなった週央の良い一日を! #kigo
08-28 07:10

笠着00》付合は現在73まで進み、もう一句秋を続ける局面に至りました。差合のチェックなどにこちらの「途中経過まとめ」をご利用下さい ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-28 06:54

「すすき野をゆく」の改案承りました。 RT @urusinomi: 笠着18》73 さやさやとすすき野をゆく月の舟 葛(秋・月) #kasagi ☆すすき野はパスが認められたようなのでとりあえず再掲します。「渡る」に「ゆく」でもまずければ校合の時にでも。続けてください。
08-28 06:47

【今日の季語1339】涼新た(りょうあらた):「新涼」の傍題の一つで「初めて涼し」「秋涼し」などとも。夏の季語「涼」に「新た」の詞を加えてしみじみとした涼感を表した。◆涼新た白いごはんの温気の香も(飯田龍太) #jhaiku #kigo
08-28 05:00

とびぃ
花写真
0 0

臭木(クサギ)の花
DSCF8828a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.26撮影)

昨日の野川散策の途中、市内にある東京経済大学の東の坂道が終わるあたりで、構内の大木の枝いっぱいに咲いている花を目にしました。いつものようにネット植物図鑑で調べたところ標題の花であることが判明しました。

クサギはクマツヅラ科クサギ属の落葉低木。7月から9月頃にかけて白い花を開きその後に黒い実を付けます。赤く見えるのは花弁を包む萼(がく)にあたるとのこと。

下の画像はとっさの撮影でいささか手ぶれを生じましたが、この花のよい香りに引き寄せられたクロアゲハが写っています。にもかかわらずこの木を「臭木」と呼ぶのはいささか腑に落ちませんが、これも図鑑の解説によれば、和名の由来は、この木の枝や葉を傷つけると独特の臭気があるところにあるとのこと。ただしそれは悪臭というよりも薬品臭に近いものだそうですが、なんとも残念な名を与えられたものです。

なおクサギの名を持つ植物は、これと同属で7月23日の記事に取り上げた「牡丹臭木(ボタンクサギ ⇒ こちら) や「源平臭木(ゲンペイクサギ)」などもあり、ともに同じ憂き目を見ています。

歳時記では「臭木の花」を初秋の季語としています。なおそこに収められた例句を見ると「臭木」の字面を嫌ったか、「常山木」の表記に「くさぎ」の熟字訓を用いたものが多いことに気付きます。「常山」はこの木の漢名の一つ「海州常山」から出たものと思われます。

 行き過ぎて常山木の花の匂ひけり   富安風生

DSCF8827a.jpg


08/27のツイートまとめ
twryossy

植物の「句数」は一~二句とされているので差し支えありません。 RT @ochagashidouzo 72に「女郎花」があったことからだと思います。打越は障るけれども続くのは大丈夫なのでしたでしょうか? #kasagi
08-27 10:53

「薄野」は「芒」の傍題で植物になりますが、そのことに何か問題があったのでしょうか RT @syosui24: すすき野は大丈夫みたいですね @urusinomi: #kasagi …「すすき野」…下げた方が? @syosui24: すすき野は植物として扱わなくていいんですよね?
08-27 06:35

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。にわかに秋の気配が漂い始めた週初の良い一日を! #kigo
08-27 06:18

【今日の季語1338】芋の葉(いものは):里芋の葉を指す。一般には「芋」だけを季語として扱うが、その葉に目を向けた句が少なくないので熟語傍題として扱うべきであろう。◆芋の葉の八方向ける日の出かな(石田波郷) #jhaiku #kigo
08-27 05:00

とびぃ
花写真
0 0

蒲(ガマ)の穂
DSCF8798a.jpg *東京・小金井 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.24撮影)

久しぶりに隣の小金井市まで足を伸ばし、国分寺市から東に流れる野川添いの道を散策してきました。今日の画像はその河原で撮ったものです。

ガマはガマ科ガマ属の多年草。池や川などの水辺に群生し草丈は2メートルに達するものもあります。ソーセージのような形をした部分が雌花の集合体で、その先に離れて付いているのが雄花ということです。

この植物名は、中世までの古辞書に施された和訓などから、古くは語頭が清音のカマであったことが明らかです。またそのことは、東京の地名「蒲田(かまた)」にその清音形が残されているのをはじめとして、次のような例からもその痕跡をうかがい見ることができます。

1)かつて穀物などを入れるのに用いられた、藁などで筵んだ袋を「叺(かます)」と呼ぶのは、古くは蒲の葉を簀(す)に編んで作った《蒲簀(かます)》の名が語源と見られ、ここにカマの清音形が保存されている。

2)蒲の花穂が武具の「鉾(ほこ)」の形に似ていることから、中世には蒲の穂を「蒲鉾(かまぼこ)」と称していたのが、魚肉のすり身を竹に塗りからめた食物を、それとの類似からこの名で呼ぶようになり、これが板に付ける現在のような形に変わった後も旧名とともに語頭の清音が残された。

3)上記2と同じく鰻の「蒲焼(かばやき)」の呼び名もまた、その本来の形が蒲の花穂によく似ていたことから出たとされる。この食物は本来はウナギを裂かずに縦のまま串に刺して焼いたが、その形と色が蒲の穂を想起させるところからカマヤキの名が生まれ、後にその第二拍のマ行がバ行に転じてカバヤキに変化したと見られる。この呼び名の語頭にも本来の清音形が保存されている。

ちなみに1603年にキリシタンの編集した『日葡辞書』では、次の諸例が示すように、食物名にはカマボコとその女房詞オカマがともに清音形を保っているのに対して、植物名の方はすでに濁音形ガマに転じていたことが見て取れます(『邦訳日葡辞書』<岩波書店>による)。

カマ002

カマ003

カマ004

植物名がカマからガマに転じたのは中世に起きた変化であったと見られますが、語頭の濁音化の理由については納得の行く説明が見当たらず、不明とする他はありません。

歳時記では「蒲」を三夏、「蒲の穂」「蒲の花」を晩夏の季語としています。

DSCF8800a.jpg


08/26のツイートまとめ
twryossy

笠着00》73の印象的な表現に惹かれますが、「渡る」が70にも近在する点が惜しまれますね。 RT 73 さやさやとすすき野渡る月の舟 葛(秋・月)72 里に降りれば女郎花揺れ 水(秋)… 70 雲なき空を渡る初東風 海(新年) #kasagi
08-26 15:32

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。秋涼を覚える朝を迎えた週初の良い一日を! #kigo
08-26 06:24

【今日の季語1337:別記】バッタの一種にあたるクルマバッタモドキの画像を先日ブログに掲載しました。こちらをご覧下さい⇒ http://t.co/m90QsgXvcS #jhaiku #kigo
08-26 05:01

【今日の季語1337】飛蝗(ばった):バッタ科の昆虫の総称。「蟿螽」「螇蚸」などの熟字表記も。和名「はたはた」が古い呼称でここから転じてバッタの語形が生まれたとされる。◆風紋の砂の色してばつた跳ぶ(瀧 春一) #jhaiku #kigo
08-26 05:00

とびぃ
花写真
0 0

クレオメ
DSCF8636a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.12撮影)

クレオメ(Cleome)はフウチョウソウ科フウチョウソウ(クレオメ)属の一年草。夏から秋にかけけて白やピンク色の花が次々に開きます。

その花弁が蝶が舞う姿に似ていることにちなんだ西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)の和名があり、さらに酔蝶花(スイチョウカ)の別名でも呼ばれます。英名はスパイダーフラワー(spider flower)で、細長い雄しべが重なり合って伸びた姿を蜘蛛に見立てたものと思われます。なお洋名クレオメの出所は不明のようです。

歳時記では「風蝶草」の名で晩夏の季語として扱われています。ただしこの名は同じ科に属する別種の植物を指すものなので厳密に言えば適正な呼び名ではありませんが、句の字数に配慮したゆるやかな名称として用いたものと見られます。

DSCF8637a.jpg


08/25のツイートまとめ


twryossy

笠着00》付合は現在70まで進んでいます。冬(+新年)が三句続いて句数の限度に達したので、71は雑にしましょう。73が月の座の目安になります。途中経過まとめはこちらを ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-25 07:04

笠着18》70 雲なき空を渡る初東風 海(新年) 69 藪入りの紺絣着て弾みゆく 代(新年) 68 椀の上にて啜る洟水 葵(冬) 67 蓋とればこれぞ本場のタジン鍋 紗66 胡椒香草並ぶ店先 海 #kasagi ☆69「弾みゆく」が効いてますね。その気分を受けました。
08-25 06:55

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。朝晩は過ごしやすさを覚えるようになった休日の良い一日を! #kigo
08-25 06:09

【今日の季語1336】猫(ねこ)じゃらし:「狗尾草(えのころぐさ)」の別名で「えのこ草」「犬子草」などとも。子犬の尾を思わせる花穂は猫をじゃれさせて遊ぶにふさわしい姿。◆猫じやらし賢治の大き国に入る(太田土男) #jhaiku #kigo
08-25 05:00

とびぃ
花写真
0 0

白蝶草(ハクチョウソウ)
DSCF8777a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.22撮影)

ハクチョウソウはアカバナ科ガウラ(ヤマモモソウ)属の多年草。属名の山桃草(ヤマモモソウ)、あるいは学名に基づくガウラの別名でも呼ばれます。標題の和名は、花の形が羽を広げた白蝶の姿を思わせることに基づくものですが、仮名表記だけでは《白鳥草》の意にも取られかねません。

また別名のヤマモモソウは、画像に見るのとは別に赤花を付けるものもあり、その色が桃の花に似ているところから出たということで、真赤な実を付ける楊梅(ヤマモモ)とはつながりがないようです。

原産地は北アメリカで、日本への渡来は明治時代中期頃とされています。開花時期は5月から11月頃まで及ぶようです。

歳時記には「白蝶草」「山桃草」いずれの名でも季語として扱われてはいません。

DSCF8776a.jpg


08/24のツイートまとめ
twryossy

(続き) @ochagashidouzo ただし「泥鰌鍋・柳川鍋」(夏)や「蛤鍋(はまなべ)」(春)などの例もあるので、一概に冬とは言えないところもあり、難しいですね。 #kasagi
08-24 07:59

「~鍋」の名の料理は一般に冬になるのでこれも同じ扱いがよいかと。 なお68は下七の中を逆にすると四三になりませんね。@ochagashidouzo 笠着18》 68 椀の上にて洟水啜る 葵(冬) 67 蓋とればこれぞ本場のタジン鍋 紗 #kasagi ☆鍋…冬でしょうか?
08-24 07:53

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。雨が通り過ぎて幾分涼味の加わった週末の良い一日を! #kigo
08-24 05:39

【今日の季語1335:別記】「蜻蛉」は読みの上でトンボ・トンボウの両形が使い分けられる。今日の例句は後者の語形を用いたもの。両者の関係についてはこちらを ⇒ http://t.co/4wZ9lVYTUk
08-24 05:01

【今日の季語1335】蜻蛉(とんぼ):古名「あきつ」や「とんぼう」の語形でも用いられ、「鬼やんま」「塩辛蜻蛉」などの個別名も傍題に。「赤蜻蛉」は別題とされることが多い。◆蜻蛉に空のさざなみあるごとし(佐々木有風) #jhaiku #kigo
08-24 05:00

とびぃ
花写真
0 0

キツネノマゴ
DSCF8751a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.20撮影)

道端で他の草に混じってひっそりと咲いている花を見つけました。淡紅色をした5㎜ほどの、うっかりすると見過ごしそうな小さな花を付けています。ファインダーに映った画像を拡大させて見ると、花の中央に魚骨を思わせるような模様が認められます。そこに興趣を覚えてカメラに収めました。

ネット植物図鑑で花の色を手がかりに検索した結果、キツネノマゴと呼ばれる草花であることが判明しました。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草で、開花時期は8月から10月頃。日本ではこの科に属するのはこの種だけのようです。

まことに不思議な呼び名で「狐の孫」の意を表すものかと思われますが、なぜそう呼ばれるに至ったかについては不明らしい。ちなみに鹿児島県南部のトカラ列島から沖縄にかけて分布する、本種よりもさらに小さいキツネノヒマゴと呼ばれる変種があり、こちらは牧野富太郎博士によって命名されたということですが、本種の名を踏まえたものであることは明らかです。

花名に「狐」を冠する植物季語としては、「狐の牡丹」(晩春)、「狐の提灯」(初夏)、「狐の剃刀」(初秋)、さらに曼珠沙華の異名「狐花」(仲秋)などを挙げることができますが、ほとんど人目を引きそうにない本種がこれらに伍して季語の仲間入りをすることは望むべくもありません。

DSCF8752a.jpg


08/23のツイートまとめ
twryossy

遅レス御免<(_ _)> 65の最終案は格に適っていますが「つい」との詞の釣合の上からは文語よりも「確かめる」と口語にした方がマッチするように感じるのですが…。 RT @urusinomi 笠着18》… 65 ポケットをつい確かむるパスポート 葛 #kasagi
08-23 05:32

【今日の季語1334】処暑(しょしょ):二十四節気の一つ。中国字書『説文』の「処ハ止(とど)マル也」の字解が示すように《暑さが止む》の意を表す熟語。今日から初秋後半に。◆カサルスのセロ聞えくる処暑の朝(堀島濤平) #jhaiku #kigo
08-23 05:00

とびぃ
花写真
0 0

葡萄の初物
DSCF8766a.jpg
*東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.22撮影)

画像は毎年訪れる市内の内藤果樹園で撮ったもの。今年は地域によっては、降雨が少ないために実の表面にひびが入るなどの被害が出ているところもあるようですが、園主の話によれば当地では幸いそのようなこともなく収穫の秋を迎えたということでした。

上の画像は「紅伊豆(ベニイズ)」の名でこの果樹園が定番としている銘品。まろやかな甘い味が口に拡がります。下の黒い実を付けた方は、試作後に今年初めて結実を見た一件とのことでしたが、迂闊なことに聞いた名前を失念してしまいました。枝にしっかり付いた実でやや堅めの歯触りを味わうことができます。

当園では摘み取り販売をこの週末から始めるそうで、夏休みも終わりに近付いたこの時期は家族連れなどで賑わうことでしょう。

DSCF8767a.jpg



08/22のツイートまとめ
twryossy

笠着18》66 胡椒香草並ぶ店先 海 65 いく度も胸に確かむパスポート 葛 64 荷物引きずりエスカレーター 翠 63 いにしへの鵯越の故知らず 葛 #kasagi ☆片仮名二句までは気になりませんが、それより「確かむ」が終止形であるところが…。
08-22 08:03

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。水源地にも雨を呼びたい週央の良い一日を! #kigo
08-22 06:08

【今日の季語1333】秋口(あきぐち):「初秋(はつあき)」の傍題の一つ。残暑はなお厳しいものの朝夕の風には涼気が漂い初め、秋の気配が忍び寄っていることを感じさせる。◆秋口の江戸千代紙の草づくし(出原和子) #jhaiku #kigo
08-22 05:00

とびぃ
身辺雑記
0 0

トレニア
DSCF8662a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.14撮影)

トレニア(Torenia)はゴマノハグサ科ツルウリクサ属の一年草。属名をトレニアとする分類体系もあり、「夏菫(ナツスミレ)・花瓜草(ハナウリクサ)」などの和名でも呼ばれます。

東南アジアやアフリカの熱帯地方が原産地であるところから暑さに強く、夏から秋にかけて画像に見るような紫色の花を付けます。色はこの他にも、ピンク・白・黄などもあるようです。

花名を調べる際に、花の形がスミレに似ているところからその科に属する種だろうとおおまかな見当を付けて探したのですが探し当てることができず、同定にだいぶ手間取りました。花の色が紫だけとは限らないところにも落とし穴がありました。見かけだけの判断はあてにならないことを思い知らされた次第です。

歳時記には洋名・和名のどちらも登載されていません。和名の「夏菫」には季語にふさわしい語感があり、三夏の季語として認められてもよいように思われます。

DSCF8716a.jpg


08/21のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。陽差しを和らげる雲が広がる週央の良い一日を! #kigo
08-21 07:10

【今日の季語1332】小鰭(こはだ):関西では「鰶(このしろ)」と呼ばれ、その傍題にあたる。酢でしめた「小鰭鮓(こはだずし)」が味と姿の良さから主に江戸で賞味されてきた。◆小鰭鮨雨のなかなる東山(田中裕明) #jhaiku #kigo
08-21 05:00

とびぃ
花写真
0 0

韮(ニラ)の花
DSCF8725a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.19撮影)

ニラはユリ科ネギ属の多年草。ただし科の扱いについては、ヒガンバナ科にネギ亜科を置くものや、ネギ科とする分類体系もあるようです。

原産地は中国西部で、日本への渡来は弥生時代頃とされています。上代文献には「賀美良(カミラ)」(古事記)、「久君美良(ククミラ)」(万葉集)、「毛弥良(ケミラ)」(正倉院文書)などの少なからぬ真仮名表記例があり、この植物の呼び名がかなり細分化していたことと併せて、古名の基本語形がミラであったことも知られます。

現代に伝わるニラの語形が文献に姿を見せるのは平安末期頃のことです。この時期に編まれた漢字字書『類聚名義抄』(観智院本)の艸部に掲げる「韮」の字訓の中に、「コミラ」「タダミラ」のミラ系語形に交じって「ニラ」が混在していることから、その事実をうかがうことができます。

ちなみに、ニラには《二文字》の意を表す「ふたもじ」の異名もあります。これはネギの異名「ひともじ」に対する呼び名。ネギは古く「(葱)」と呼ばれ、それが仮名一文字で書かれるところから出たもので、これに対して二文字で書かれるニラにはこの呼び名が与えられました。これらはいずれも近世の女房ことばから出たもので、食材に対する隠語の性格を持った異名です。

歳時記では、「韮」が若葉の出る時季に合わせて仲春、「韮の花」は晩夏の季語として区別されますが、実際の開花期は晩秋の頃にまで及ぶものもあるようです。

DSCF8721a.jpg



08/20のツイートまとめ
twryossy

いつもありがとうございます。実は未同定の植物を数件抱えて悶々としているところですw でもそれが解決した時には実にすっきりしますね。 RT @yasuq37 植物もそうですが昆虫も名前を特定する作業は大変です。私も以前に野草の写真を撮っては図鑑をめくりで徹夜しました。…
08-20 06:56

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。秋蝉の声なお衰えぬ週初の良い一日を! #kigo
08-20 06:24

笠着00》付合は64まで進み、65から三折裏に入ります。73を月、77を花の座の目安として他季を交えながら付け進めましょう。差合のチェックにこちらのまとめを随時更新しています ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-20 06:18

【今日の季語1331】踊子(おどりこ):初秋の季語で盆踊を指す「踊」の傍題の一つ。輪になったり列をなして練り歩いたりする踊り手の姿は地域によってさまざまなものがある。◆づかづかと来て踊子にささやける(髙野素十) #jhaiku #kigo
08-20 05:00

とびぃ
花写真
0 0

クルマバッタモドキ
DSCF8605a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.10撮影)

今日の画像の撮影地は「お鷹の道・真姿の池湧水群」北側の水源台地。実を付けたマユミの葉に止まっているバッタを見つけました。上の画像では体の一部が葉に隠れてしまったので、別の個体の画像をもう一枚添えておきます。

いつものようにネット虫類図鑑数種を参看した結果、バッタ科トノサマバッタ亜科に属するクルマバッタモドキの褐色型と同定されました。この種には頭部と後脚が緑色をした、見かけの異なる緑色型も別にいます。

虫名に含まれる「クルマ」の由来は、後翅の部分にある黒い帯状の模様が、それを拡げた時に黒い車輪のように見えるところから出たとされています。その特徴を共有する別種のクルマバッタとよく似ているところから、虫名の後部に《似て非なるもの》の意を表す「モドキ」を付けて呼ばれるようになったのでしょう。これには頭部近くの背面に白いX字模様のあることが区別の目安になるということで、確かに上の画像の個体にはそれが判然と表れています。

歳時記では汎称にあたる「飛蝗(ばった)」を三秋の季語としています。その傍題の一つに置かれている「はたはた」がこの虫の古名にあたるもので、その濁音形バタバタが後に縮約されてバッタへ転じたものと思われます。

DSCF8603a.jpg


08/19のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。秋茜の姿を見かけるようになった週初の良い一日を! #kigo
08-19 06:48

【今日の季語1330】秋茜(あきあかね):通称「赤蜻蛉(あかとんぼ)」の傍題の一つでその個別種名にあたる。「赤卒(あかえんば)」の古名でも。秋に産卵して翌年初夏に羽化する。◆この島にひとつの港秋あかね(神蛇 広) #jhaiku #kigo
08-19 05:00

とびぃ
昆虫
2 0

初雪草(ハツユキソウ)
DSCF8700b.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.17撮影)

ハツユキソウはトウダイグサ科トウダイグサ(ユーフォルビア)属の一年草。北アメリカ原産の植物で、その学名にあたるユーフォルビア・マルギナタ(Euphorbia marginata)の別名でも呼ばれます。

花のように見える白い総苞が開く7,8月頃、それを取り囲む葉の縁辺から中心にかけて白斑が広がるところから、これを初雪に見立ててこんな風流な名が付けられました。

すでに8月12日の記事に取り上げた猩々草(ショウジョウソウ ⇒ こちら)や、クリスマスの時季に出回るポインセチアもこれと同属の植物で、葉の色が鑑賞の対象とされるところに共通点があります。

これを載せている歳時記はほとんどなく、管見の限りではわずかに『日本大歳時記』(講談社)が「初雪草」を晩夏の季語として収めてはいるものの、例句までは手が及んでいません。また「嶺の雪」の傍題が添えられていますが命名の由来は不明のようです。ともあれ「雪」の名を持つ植物が夏の季語とされていることには意外性があって一興を覚えます。

DSCF8698a.jpg


08/18のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。朝夕秋風の涼しさを覚えるようになった休日の良い一日を! #kigo
08-18 06:57

【今日の季語1329】秋旱・秋日照(あきひでり):「秋乾く」などとも。残暑の時季は降雨が少なく気温の高い日が続くために、水が涸れて作物に甚大な影響の及ぶことが多い。◆画紙に墨にじむ早さよ秋旱(山門直三) #jhaiku #kigo
08-18 05:00

とびぃ
花写真
0 0

シオカラトンボ
DSCF8706a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.17撮影)

昨日は散歩の途中、以前にカワセミやアオサギなどを撮りに行った市内の「姿見の池」に久しぶりに立ち寄りました。池には北へ帰らずに居残りとなった「通し鴨」が1羽いるだけでしたが、木道の手摺にシオカラトンボが止まっているのを見つけたので、これにレンズを向けました。

帰宅後にネット虫類図鑑やウィキペディアなどから得た情報によれば、シオカラトンボの名の由来は、オスが老熟するにつれて体全体が黒色になるとともに、胸部から腹部前方が灰白色の粉を吹いたような状態になり、この粉を塩に見立てたもので、塩辛そのものとは直接のつながりはないようです。

一方メスや未成熟のオスは黄色に小さな黒い斑紋が散在するので、それを麦藁になぞらえたところからムギワラトンボの別名が生まれたということです。これらの情報から画像の個体はオスであることが判明しました。

歳時記では「蜻蛉(とんぼ・せいれい)」を三秋の季語として、「塩辛蜻蛉」を傍題の一つに含めています。

 旅の荷を置けば蜻蛉来て止まる   西岡正保

この例句の「蜻蛉」は「とんぼう(とんばう)」の読みに従っています。実はこの方が古い語形で、現代語のトンボは、中世期に用いられていたトウバウがトンバウを経てトンボウに転じた後にその語尾が脱落したものと考えられ、文献上には江戸初期から姿を現します。


08/17のツイートまとめ
twryossy

笠着18》60 招くがごとく揺るる山萩 海(秋) 59 蜻蛉連れ接待ゴルフ巡りをり 水(秋) 58 電話の向かふ不機嫌な声 葛 57 地球儀を半周回し君想ふ 葵(恋) 56 簡体文字の読めぬ恋文 海(恋) #kasagi ☆秋が早めに出たので月を次の61に引き上げましょう。
08-17 11:20

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。朝夕秋の気配が漂い始めた週末の良い一日を! #kigo
08-17 07:36

【今日の季語1328:別記②】ハギの画像とその漢字表記に関する記事を先日ブログに掲載しました。こちらをご覧下さい⇒ http://t.co/fniV2ouOK1 #jhaiku #kigo
08-17 05:02

【今日の季語1328:別記①】「萩」は本来カワラヨモギあるいはヒサギを表す漢字。これをハギの意に用いるのは「国訓」と呼ばれる日本独自の用法で、草冠と組み合わされた音符「秋」を意符と見なして本季の代表花ハギを表す字に転用したもの。 #jhaiku #kigo
08-17 05:01

【今日の季語1328】萩(はぎ):「真萩」「白萩」などの個別名に加えて「乱れ萩」「こぼれ萩」など傍題が多い。古くは「秋の七草」の筆頭に置かれて秋を代表する植物とされた。◆磨崖仏萩が忘れし風を呼ぶ(河野南畦) #jhaiku #kigo
08-17 05:00

とびぃ
昆虫
0 0

サルビア・ファリナケア
DSCF8646a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.13撮影)

サルビア・ファリナケア(Salvia farinacea)はシソ科アキギリ属の多年草。日本では一年草の園芸種として扱われることが多いようです。紅色のサルビアに対してこれにはブルーサルビアの通称があり、原産地北アメリカで用いられるメアリーセージ(mealy sage)の名で呼ばれることもあります。

歳時記では「サルビア」を季語の本題としていますが、これは7月21日の記事に取り上げたサルビア・スプレンデンス(⇒ こちら)を対象とするものであることが、次のような例句からも知られます。

 海をみてきてサルビアの朱が残る    阿部 貞
 青春にサルビアの朱ほどの悔い     岩岡中正


また季の認定に関して各種歳時記の間に異同があり、仲夏から初秋にわたっていることにも注意を向ける必要があります。

DSCF8599a.jpg


08/16のツイートまとめ
twryossy

@yasuq37 いつもありがとうございます。花と虫はまことに縁の深い存在であることにこのところ撮影を通して気づかされています。
08-16 07:33

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。盆休みの終わる週末の良い一日を! #kigo
08-16 06:46

【今日の季語1327】精霊舟(しょうりょうぶね):「盆舟」「灯籠舟」などとも。盆に迎えた祖霊を送り返す行事。精霊棚に敷いた筵などで編んだ舟に供物を乗せて川や海に流す。◆原発の海へ精霊舟を突く(味元昭次) #jhaiku #kigo
08-16 05:00

とびぃ
花写真
0 0

花虎尾(ハナトラノオ)
DSCF8551a.jpg
*東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.07撮影)

ハナトラノオはシソ科ハナトラノオ属の宿根草。北米原産で日本には大正時代に渡来したとされます。花穂の断面が四角形であるところから「角虎尾(カクトラノオ)」の別名でも呼ばれ、6月から9月頃にかけて淡い紅色の花が直立した茎の下方から先端に向けて順々に咲き上がって行きます。

「トラノオ」を名に持つ植物は他科にもわたって広く存在しますが、いずれも本種と同じく、長い花穂の回りに花を付けるところに特徴があります。この名称はその長い花穂を虎の尻尾に見立てたものです。

下の画像は、袋を思わせる花弁の中に4本の蘂が並んでいる面白い姿を撮影しようとレンズを近接させたところ、一つの花弁の中に何やら虫がいることに気づいて撮ったもの。被写界深度が浅いために虫にまではピントが合っていませんが、黒い斑点の数から全体を推するに、よく見かけるナナホシテントウかと思われます。こんな所に入り込むこともあるのですね。

歳時記では仲夏の季語として「虎尾草(とらのお)」を載せますが、これは本種とは別のサクラソウ科に属して山野に自生する「岡虎尾(オカトラノオ)」を指すもので、本種をこの傍題とするのはいささか無理があるようです。「花」字を冠するところやその独特の姿などから、別題として立てたいところです。

DSCF8553a.jpg


08/15のツイートまとめ
twryossy

笠着00》付合は現在56まで進んでいます。差合のチェックなどにこちらの「途中経過まとめ」をご利用下さい ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-15 11:59

笠着18》 56 簡体文字の読めぬ恋文 海(恋) 55 はとバスの名物ガイド元彼女 代 54 日暮れ間近な近江八景 水 53 算盤を弾く指先なめらかに 葵 52 愛想笑いの腹に一物 翠 51春昼の愚痴に付き合うお人好し 水(春) #kasagi
08-15 11:49

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。朝晩わずかながら涼味を覚えるようになった週央の良い一日を! #kigo
08-15 06:04

【今日の季語1326】生身魂(いきみたま):「生盆(いきぼん)」とも。盆には祖霊を供養するのが習わしだが、生きている祖父母などを饗応してその生命力にあやかる行事をいう。◆生身魂すずしく箸を使ひけり(秋山幹生) #jhaiku #kigo
08-15 05:00

とびぃ
花写真
0 0

アメリカ梯梧(アメリカデイゴ)
DSCF8659a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.13撮影)

画像の花はJR国分寺駅近くの高層住宅前の植え込みで見かけたもの。真赤な色から一目で外来種であることがわかります。早速ネット図鑑で色を手がかりに検索した結果、標題の植物であることが判明しました。

アメリカデイゴはマメ科デイゴ属の落葉低木で原産地はブラジル。日本へは江戸時代に渡来し、当時は「海紅豆(カイコウズ)」の和名で呼ばれたということです。

梯梧」というのはインド原産で沖縄の県花に指定されている近縁種の呼び名。本種の色合いがこれと似ているところから「アメリカ」を冠して区別したのが花名の由来とされていますが、この語自体の語義については納得の行く説明が見当たりません。あるいは沖縄言葉に漢字を当てた和製漢語かとも思われるものの、目下のところは不明としておくしかありません。

歳時記ではこの「梯梧」を三夏の季語として「海紅豆」を傍題に含めていますが、正式には両者は別の花として区別されるべきものです。

DSCF8588a.jpg


08/14のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。各地で続く真夏日に体調を崩さないようお気を付けて週央の良い一日を! #kigo
08-14 07:42

【今日の季語1325:追記】蕎麦の花の画像とソバの語誌に関する記事を先日ブログに掲載しました。こちらをご覧下さい⇒ http://t.co/sotFy7zsvJ #jhaiku #kigo
08-14 05:01

【今日の季語1325】蕎麦の花(そばのはな):蕎麦は蒔き時によって夏蕎麦と秋蕎麦があり、歳時記では前者の花が咲く時季に応じて初秋の季語とする。食物の「新蕎麦」は晩秋の季。◆過疎すすむ外なき蕎麦の花盛り(長沼美津夫) #jhaiku #kigo
08-14 05:00


とびぃ
花写真
0 0

山萩(ヤマハギ)
DSCF8628a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.12撮影)

ヤマハギはマメ科ハギ属の落葉低木。一般にハギとだけ呼んでいるのはこの植物各種の総称にあたるもので、分類上は標題のような個別種を指す呼称を使用すべきところですが、以下の記述では慣用に従ってこの呼び名を用いることにします。

ハギは昨日の記事に取り上げたオミナエシと同じく、古くから秋の七草の一つに数えられてきた植物で、『万葉集』ではもっとも多く詠まれた花としての地位を占めています。なお訓読み漢字として「」を用いた例はこの歌集には一つも見られず、「」または「芽子」の表記のみを使用していることも注意されます。「萩」字は本来中国ではカワラヨモギあるいはヒサギを指すもので、これがハギを表す文字となったのは漢字が日本に渡来した後に新たに生まれた用法で、このような日本独自の読みは「国訓」と称されます。

そもそも「萩」字は、意符にあたる「艹」と音符としての「秋」を組み合わせた、形声と呼ばれる手法によって作られた漢字で、字素としての「秋」には字義を表す役割はないのですが、日本ではこれにも意味を持たせて《秋の草》の意を表す会意文字に仕立て直したと見ることができます。さらに上記のように、万葉集にはまだこの表記が用いられていないことを考え合わせるならば、「萩」にハギの和訓が定着したのは平安期以降のことであったと推測されます。

平安期以後は歌合(うたあわせ)の題として好まれ、鹿と取り合わせて詠まれることが多かったところから「鹿妻草(かのつまぐさ・しかつまぐさ)」「鹿鳴草(しかなきぐさ・しかなぐさ)」などの別名も生まれました。

歳時記では「萩」を初秋の季語として、上記別名をはじめ「糸萩」「小萩」「萩の下風」など数多い傍題が添えられています。

DSCF8303a.jpg



08/13のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。雷雨が涼を招いて幾分過ごしやすくなった週初の良い一日を! #kigo
08-13 06:31

【今日の季語1324:別記】「盂蘭盆」は《倒懸》の意を表す梵語ullambanaの音訳漢語。亡者の魂を祭る仏事として中国から渡来し、奈良時代から宮中で行われていたのが、後に民間行事と合流して現在のようなものになった。 #jhaiku #kigo
08-13 05:01

【今日の季語1324】盂蘭盆会(うらぼんえ):「盂蘭盆」あるいは単に「盆」などとも。本来は陰暦七月十五日を中心とする仏事であるが、現代では月遅れで行われることが多い。◆火の前にゐること多し盂蘭盆会(猪俣千代子) #jhaiku #kigo
08-13 05:00

とびぃ
花写真
0 0

女郎花(オミナエシ)
DSCF8323a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.30撮影)

オミナエシはオミナエシ科オミナエシ属の多年草。7月から10月頃にかけて、枝分かれをした長い茎の先に密集した黄色の小花を咲かせます。その形状が粟粒に似ているところから「粟花(アワバナ)」の異名でも呼ばれます。奈良時代から秋の七草の一つに数えられ、秋の野を彩る草花として愛好されました。万葉集には「乎美奈敞之(ヲミナヘシ)」などの音仮名表記とは別に、花名の前半部ヲミナを「美人・佳人・娘子」などの訓仮名で表記した例が見られるところから、当時の語源意識ではここが《美女》の意に解されていたことを示しています。

また後部要素のヘシについては、《圧倒する》意を表す動詞「圧(へ)す」の名詞形と見る説があり、これに従うならば、この花名の原義は《美女をも圧倒するような美しい色の花》ということになります。

ヲミナメシ001花名の第四拍は古く清音であったものが、中世前期頃に濁音化してヲミナとなり、さらにそのがバ行からマ行に転じてヲミナの語形でも用いられるようになりました。

左に掲げる画像は、文安元年(1444)に成立した分類体辞書『下学集』の古写本「春林本」の第十四「草木門」に見える記事。当時この花名には、本来のヲミナヘシは使用されず、それから変化したヲミナベシ・ヲミナメシの両形が併存していたことを示しています。なおこれは本書に限ったことではなく、他の中世辞書一般からもうかがうことができます。

それにもかかわらず、現在ではここに見るような語形は姿を消して、古形のヲミナヘシを受け継ぐオミナエシのみが通用しているところに不審が残ります。このことについては、近世国学における和歌研究から得られた伝統的な語形をよしとする意識に支えられて、すでに日常語としては使用されなくなっていたヲミナヘシが雅語の世界から復活した結果を示すものであろうと考える次第です。

歳時記では「女郎花(おみなえし)」を初秋の季語と定め、「粟花」などの異名の他、上記の語形変化から生まれた「おみなめし」も傍題の一つに掲げています。

DSCF8324a.jpg


08/12のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。体調を崩さぬようお気を付けて秋暑の良い一日を! #kigo
08-12 05:30

【今日の季語1323】秋暑し(あきあつし):「残暑」の傍題の一つで「餞暑(せんしょ)」などとも。立秋を迎える時季に猛暑が戻って来るのは常のことで名ばかりの秋が恨めしい。◆待つときのバスは来ぬもの秋暑し(倉田 青) #jhaiku #kigo
08-12 05:00

とびぃ
花写真
0 0

猩々草(ショウジョウソウ)
DSCF8612a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.08撮影)

ショウジョウソウはトウダイグサ科トウダイグサ属の一年草で「草猩々(クサショウジョウ)」とも呼ばれます。

画像の個体は花がほとんど終わって実を付けていますが、花自体はあまり目立たない小さなもので、それを包む総苞(そうほう)と呼ばれる葉の部分が赤く色づくところに特徴があります。和名の由来は、その鮮やかな色を想像上の怪獣で体が朱色の長毛に包まれた「猩々」というサルに喩えたところにあります。

ちなみに、クリスマスの時期に出回るポインセチアも本種と同属の植物で、葉の全体にわたって赤く色づく特徴には本種を凌駕するものがあり、こちらには「猩々木(ショウジョウボク)」の和名があります。

歳時記では「猩々草」を三夏の季語として掲げていますが、実際に目にする機会が少ないためか、例句を求めるのが困難な状況にあります。

DSCF8566a.jpg


08/10のツイートまとめ
twryossy

笠着00》付合は51まで進み、ここから64までが三折表になります。63を月の座の目安として、季句を交えながら付け進めましょう。差合のチェックにこちらのまとめをご利用下さい ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-11 10:14

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。猛暑に十分お気を付けて休日の良い一日を! #kigo
08-11 06:22

【今日の季語1322】酔芙蓉(すいふよう):「芙蓉」の傍題の一つ。朝に白く咲き始めて日中は紅色を帯び、夕刻にはさらに赤みを増すところを人間の酔顔にたとえた呼び名。◆暮れてなほ空のみづいろ酔芙蓉(德田千鶴子) #jhaiku #kigo
08-11 05:00

とびぃ
花写真
0 0

カンナ
DSCF8560a_20130811060524d3f.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.08撮影)

カンナ(Canna)はカンナ科カンナ属の多年草。和語めいた響きを持つ花名は、《芦》を意味するケルト語のcanから出たもの。なお現在ではほとんど用いられませんが、江戸期に渡来したこの花の原種を「檀特(ダンドク)」の漢名で呼んでいたことがあり、また「食用カンナ」に対する「花カンナ」の別名もあります。

6月から10月頃にかけて、画像に見るような黄色に加えて、桃色、緋色、白色、それに複数の色が絞り模様になったものなどが、さまざまな彩りを見せて開花します。なお大きく花弁のように見えるのは雄しべの変化したもので、実際の花弁はその外側に萼のように見える部分にあたるということです。

歳時記では「カンナ」を三秋の季語として、上記の別名「花カンナ」「檀特」を傍題に添えています。

DSCF8561a.jpg


08/10のツイートまとめ
twryossy

笠着00》付合は現在49まで進み、次は二折裏折端。春を続けましょう。差合のチェックなどにこちらのまとめをご利用下さい。更新は随時行われています ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-10 11:55

笠着18》49 たそがれに車を寄する花の宿 海(春/花) 48 美姫の誘ふ歌に惑ひて 葵 47 上り来てドームより見るライン川 代 46 積石(ケルン)弧峰に小揺るぎもせで 翠(夏) 45 盃に月を浮かべる床涼み 海(夏/月) #kasagi
08-10 11:49

【今日の季語1321:別記】「瓢箪」本来の字義は、「瓢」が「ひさご」で「箪」は《竹で編んだ目の細いかご》をいう「筐(かたみ)」にあたる。酒と飯を盛る器の両方を指す漢語が、後に誤って現在のヒョウタンのみに用いる名称となった。 #jhaiku #kigo
08-10 05:01

【今日の季語1321】瓢箪(ひょうたん):「青瓢(あおふくべ)」の傍題の一つ。「ひさご」の和名でも。実の中央にくびれのあるものが多く、中の果肉を除いて酒器などに利用された。◆瓢箪のできすぎてをり水禍あと(寺田絵津子) #jhaiku #kigo
08-10 05:00

とびぃ
花写真
0 0

昼顔(ヒルガオ)
DSCF8500a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.03撮影)

ヒルガオはヒルガオ科ヒルガオ属の多年草。日本の固有種で学名 Calystegia japonica にもそのことが示されています。日本各地に広く分布し、初夏から初秋にかけて路傍や雑草地などの至る所で淡い紅色の花を咲かせ、繁殖力の強さを誇示しています。

花の形がアサガオに似て、日中になっても萎まないところからこの呼び名が出たことは明らかですが、古くからそう呼ばれていたかどうかは不明です。『万葉集』の歌に詠まれている「皃花(かおばな)」をヒルガオの古名と見なす説があるものの、一方にはアサガオ・ムクゲ・カキツバタなどをこれに比定する立場もあって、なお疑問が残ります。

歳時記では「昼顔」を仲夏の季語として扱っています。

 ひるがほを踏みて眺めぬ塩屋崎    前田普羅

昼顔の例句を探していたら、灯台の立つ故郷いわき市豊間の地名が詠み込まれているこの句を見つけたので、東日本大震災の津波に襲われた地域への痛恨の思いを込めて掲げ置きます。

DSCF8497a.jpg


08/09のツイートまとめ
twryossy

早速ありがとうございます。「月」とだけ詠めば秋の月で「床涼み」が付いたので夏になりました。こういう式目については歌仙となんら変わりません。#kasagi RT @siroikihujin 月、だけならなつのつきですね。床涼み、が付いていれば安心して夏の月でよろしいのですね。…
08-09 10:23

仰せの通り水辺の差合になりますね。校合時までの懸案事項にしておきましょう RT @urusinomi 笠着00》47 ライン川、45の床涼み(川床)に障りませんか?… RT 47 上り来てドームより見るライン川 代 … 45 盃に月を浮かべる床涼み 海(夏/月) #kasagi
08-09 08:02

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。しばらく続く酷暑を凌いで週末の良い一日を! #kigo
08-09 07:59

【今日の季語1320】鷹の爪(たかのつめ):「唐辛子」の小形種でその傍題の一つ。細く曲がった形からこの名が出た。白い花の後に生じた緑色の実が秋を迎えて深紅色に色づく。◆筵旗(むしろばた)揚げしはむかし鷹の爪(鈴木渥志) #jhaiku #kigo
08-09 05:00

とびぃ
花写真
0 0

鬼百合(オニユリ)
DSCF8429a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.31撮影)

オニユリはユリ科ユリ属の多年草。花が下向きに咲くところから、仏像などの上にかざす「天蓋」と呼ばれる仏具にたとえた「天蓋百合(テンガイユリ)」の別名でも呼ばれます。花名に「鬼」を冠したのは、丈の大きさもさることながら、花弁に暗紫色の斑点を散らしたオレンジ色の花から受ける毒々しいまでの印象が赤鬼を連想させたことによるものでしょう。

この名称が文献に見えるのは、室町期の公用日記『蔭凉軒日録(いんりょうけんにちろく)』の延徳二年(1492)の記事が現在のところではもっとも古い例のようです(『日本国語辞典・第二版』「おにゆり【鬼百合】」の項による)。

歳時記では晩夏の季語「百合の花」の傍題の一つとして「鬼百合」を掲げています。

DSCF8430a.jpg


08/08のツイートまとめ
twryossy

歌仙を経験されたとは心強い!「笠着」は百韻形式に従って進めていますのでご一座頂けると嬉しいのですがRT @siroikihujin @twryossy この連句は36では無いようですね。歌仙はやりましたが作法がちょっと違うようですね。花は大事なところ、楽しみに拝見します。
08-08 08:55

笠着00》付合は現在48まで進み次は花の座。差合のチェックなどにこちらのまとめをご利用下さい。更新は随時行われています ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-08 07:40

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。戻って来た酷暑に負けずに週央の良い一日を! #kigo
08-08 07:35

いつもRT有り難うございます。お尋ねの件、三夏の季語に「夏木陰」はありますが「木陰」だけでは季語にはなりません。その方の思い違いではないでしょうか。 RT @casseroleeditor @twryossy …ある方から「木陰」も季語とのご指摘をいただきました。#kigo
08-08 05:38

【今日の季語1319】かなかな:「蜩(ひぐらし)」の傍題。七月末から八月中頃にかけて、明け方と日暮時に澄んだ音色で鳴き立てるセミの一種。その声を模して名づけた擬音名。◆かなかなのよきこゑにゐる朝夕べ(森 澄雄) #jhaiku #kigo
08-08 05:01

とびぃ
花写真
0 0

蕎麦(ソバ)の花
DSCF8455a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.08.01撮影)

ソバはタデ科ソバ属の一年草。原産地は中央アジアとされますが、日本では縄文期の遺跡からその花粉が出土した例があり、古くからソバが栽培されていたことを示しています。

この植物名が文献に姿を見せるのは、918年頃の成立とされる薬種辞書『本草和名』の「蕎麦」の項に「曽波牟岐(ソバムギ)」の和訓を施した例が古く、当時はこの名で呼ばれていたことを示しています。現在も用いられる漢字表記「蕎麦」も、本来は「蕎(そば)麦(むぎ)」と訓読するのがふさわしい熟字です。

ソバムギのソバには、動詞「そばだつ」におけると同じ「稜」《角張った物》の意があり、蕎麦の実が鋭い三角稜を持つところに着目した、《角のある麦》の意を表す名称であったと考えられます。後世その語源が忘却され、後部要素のムギを省いて単にソバとだけ称するようになりました。ちなみに「蕎麦」にソバの和訓を施した例が古辞書に現れるのは室町期以降のことです。

画像の花は、散歩の道筋にある手打蕎麦屋の店先に植えられたもの。この店では製粉から一連の作業を店主が自ら行うので、そのために仕入れた実をひと握りほど蒔いたものと思われます。

ソバには実の収穫期によって夏蕎麦と秋蕎麦があり、一般には前者が多く栽培されるようですが、主産地北海道では年一回の収穫なのでその区別はないということです。

歳時記では「蕎麦の花」を初秋の季語として扱っています。食物としての「新蕎麦・走り蕎麦」は晩秋。今年もその時季の到来するのが楽しみです。

 蕎麦はまだ花でもてなす山路かな    芭蕉

DSCF8344a.jpg


08/07のツイートまとめ
twryossy

いつも有り難うございます。花の記事は自身の備忘のためでもありますが、贔屓にして下さる方がいらっしゃるのでとても励みになります。 RT @yasuq37 @twryossy お早うございます。ここで正式な花の名前を覚えいぇいくのが楽しくなってきました。この様な名前だと忘れませんね。
08-07 08:01

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。立秋とは名ばかりの酷暑の戻りに気を付けて週央の良い一日を! #kigo
08-07 07:44

【今日の季語1318】立秋(りっしゅう):二十四節気の一つ。「秋立つ」「秋に入る」「今朝の秋」などの傍題でも。立秋を過ぎても続く暑さを「残暑」と呼び、見舞い状の文言に。◆立秋や一つは白き加賀手鞠(大井雅人) #jhaiku #kigo
08-07 05:00

とびぃ
花写真
0 0

アフリカン・マリーゴールド
DSCF8260a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.27撮影)

アフリカン・マリーゴールド(African marigold)は、一昨日画像を載せたフレンチ・マリーゴールド(☞ こちら)の近縁種で、これと同じキク科センジュギク属(タゲテス属)の一年草。スペイン人によって原産地メキシコから持ち帰られたものが北アフリカで野生化したところから「アフリカン」を冠した小種名で呼ばれるに至ったとのことです。

両者の画像を見比べてみると、「フレンチ」ではフリル状の花弁が際だっているのに対して、「アフリカン」の方は全体に球体状をなしているところが異なり、また葉の形に相違のあることが見て取れます。なおこれは個体差なのかも知れませんが、後者の葉には随所に小さな突起が認められることも注意されます。

連俳句材としては、「フレンチマリーゴールド」と同様に「紅黄草(こうおうそう)」の和名で晩夏の季語として扱われることになります。

DSCF8261a.jpg


08/06のツイートまとめ
twryossy

ご懸念のとおり四三になりiますね。 RT @urusinomi 笠着18》44 持ち重りする鰐のがまぐち 葛 … #kasagi ☆下句「ワニ革財布」では四三になりますか?
08-06 11:48

笠着18》 45 盃に月を浮かべる床涼み 海(夏/月) 44 持ち重りする鰐のがまぐち 葛 43 幾度も時計見直す待ち合わせ 水(恋) 42 細いうなじに心ときめく 紗(恋)41 生菓子に淑気あふるる濃茶席 代(新年) 40 年男舞ふ恵比須大黒 海(新年) #kasagi
08-06 11:45

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。夏の終わりを迎える週初の良い一日を! #kigo
08-06 05:43

【今日の季語1317】行く夏(ゆくなつ):「夏の果」の傍題の一つで「夏終わる」なとども。ただしそれはあくまでも暦の上の決まり事で、暑さが終息するのはずっと先のことである。◆逝く夏の旅装はうすき風ごろも(小澤克己) #jhaiku #kigo
08-06 05:00

とびぃ
花写真
0 0

細葉鉄砲百合(ホソバテッポウユリ)
DSCF8414.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.31撮影)

ホソバテッポウユリはユリ科ユリ属の多年草。日本固有の鉄砲百合(テッポウユリ)の近縁種にあたり、それに比べて葉の幅の狭いところからこの名があります。大正時代に観賞用として原産地台湾から渡来したことにより高砂百合(タカサゴユリ)の名でも呼ばれます。

なお画像の個体は、葉の細いところにはタカサゴユリの特徴が認められますが、そちらは花の外側に赤紫の筋が入っているのに対して、これにはその特徴が見られないので、あるいはテッポウユリとの交配によって生じた異種なのかもしれません。その疑いが残るので、タイトルには標記の名称を用いました。

歳時記では汎称の「百合の花」を仲夏の季語として、その傍題にあたる個別種名の一つに「鉄砲百合」を含めています。

DSCF8416.jpg


08/04のツイートまとめ
twryossy

いたく同意。 QT http://t.co/iZH7djdl3F 政治家たちは今、言いたい放題、したい放題をしても、なんとかなる、そんな実験を繰り返して成功しているのです。彼らは今、これならなにをやっても大丈夫だ、日本国民は従順についてくる、そんな自信を高めつつあるのではないか?
08-05 12:16

いつもありがとうございます。確かにそんな風に思わせる派手やかな花の色と形ですね。RT @yasuq37 @twryossy お早うございます。私は勝手に踊り子(フレンチカンカン)の衣装を想像してフレンチを付けていました。写真に撮りたくなる鮮やかな花ですよね。
08-05 07:08

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。後半には暑さが戻るという週初の良い一日を! #kigo
08-05 05:11

【今日の季語1316】青胡桃(あおぐるみ):晩秋に熟する「胡桃」に対して、青い実を結んだ胡桃を指す晩夏の季語。食することができないので「生胡桃」と呼ばれることもある。◆気づかずに愛されしこと青胡桃(石田京子) #jhaiku #kigo
08-05 05:00

とびぃ
花写真
0 0

フレンチ・マリーゴールド
DSCF8418a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.31撮影)

フレンチ・マリーゴールド(French marigold)はキク科センジュギク属の一年草。原産地はメキシコで、一般にはマリーゴールドの汎称で呼ばれますが、正式には属内の種別に応じて呼び分けられます。本種がフレンチの名を冠するのはパリから広がったことによるとされています。

和名には「孔雀草(クジャクソウ)」の他に、「鳳凰草(ホウオウソウ)・紅黄草(コウオウソウ)・波斯菊(ハルシャギク)」などの別名もあります。

6月から11月頃にかけて次々に花を開き、比較的手が掛からないので公園の植え込みなどに用いられることが多いようです。画像の花は武蔵国分寺址に向かう「お鷹の道」路傍の小さな家庭花園で見かけたものです。

歳時記では上記「紅黄草」を本題に晩夏の季語として「マリーゴールド・万寿菊・千寿菊」などの傍題を添えています。ただし上記の「孔雀草」「波斯菊」を異なる植物として別題に立てている本もあり、和名の同定には問題を残していることがうかがわれます。

DSCF8172a.jpg


08/04のツイートまとめ
twryossy

笠着00》付合は37から二折裏に入り、現在40まで進んでいます。差合のチェックにこちらのまとめをご利用下さい。更新は随時行われています ⇒ http://t.co/9br9tlx3go #kasagi
08-04 11:26

笠着18》 40 年男舞ふ恵比須大黒 海(新年) 39 白雪の無垢うるわしく照り映えて 葵(冬) 38 時々磨くうぬぼれかがみ 葛 37 訛とれスターへの階昇り初む 真葛 36 瓜坊が来る夜のバス道 代 35 あらかじめ留守電にして居待月 翠(秋/月) #kasagi
08-04 11:22

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。朝晩は秋の気配の感じられる休日の良い一日を! #kigo
08-04 06:54

【今日の季語1315】秋隣(あきどなり):「秋近し」の傍題の一つ。「秋隣(とな)る」の動詞形でも。「春隣」と対をなすもので暑さの和らぐのを待ち遠しく思う心情のこもる季語。◆草庵の壁に利鎌(とがま)や秋隣(飯田蛇笏) #jhaiku #kigo
08-04 05:00

とびぃ
花写真
0 0

向日葵(ヒマワリ)
DSCF8373a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.31撮影)

ヒマワリはキク科ヒマワリ属の一年草。北米原産の大形草で、草丈3メートルにも及ぶ巨大なものもありますが、品種改良によって1メートルに満たないものまで様々な品種が作られており、画像のものも中小種に属する類にあたります。

日本にはヨーロッパから中国を経て江戸初期にはすでに渡来していた証跡があります。元禄八年(1695)に江戸の園芸家伊藤伊兵衛が出版した『花壇地錦抄(かだんちきんしょう)』に「日廻(ヒマハリ)」の表記で紹介されているのが、この花名が我が国の文献に登場する初出例と見られます。

なお一般には、この花の和名を《太陽の動きにつれて廻る花》の意に解して、実際はそうとは限らないことを言い添えるのが常態となっていますが、語構成の面から見ればこの「日・廻り」をそのような意味に解すること自体にいささか無理があります。むしろ「日輪草」の別名が示すように、太陽の紅炎(プロミネンス)のような花びらを外側に持つ花の形を《太陽の廻り》と比喩的にとらえた呼び名と解するのが順当のように思われます。

そのいちばん外側にある花びらは虫を引き寄せるための飾りで、中心部に見える黄色いリング状の部分が小花の集合体にあたり、内側に向かって花を開いてゆくということです。確かに下の画像からは黄色いリングの形状が個体によってまちまちであることが見て取れます。

歳時記では「向日葵」を晩夏の季語として、「天竺葵」「日車」「日輪草」などの別名を傍題に含めています。

DSCF8371a.jpg


08/02のツイートまとめ
twryossy

動物の雌を巡る争いはTV番組などでよく見かけますが、虫のそれは初めて目にしました。画像に収める機会を得てラッキーでした。 RT @yasuq37 @twryossy お早うございます。いやいやどこの世界も凄いですね。いつも珍しい画像を有り難うございます。
08-03 12:06

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。西は暑く東は涼しい週末の良い一日を! #kigo
08-03 07:29

【今日の季語1314】蝉時雨(せみしぐれ):「蝉」の傍題の一つ。鳴きしきる蝉の声が続いたり止んだりするさまを冬の時雨にたとえたもの。対比的な季語の取り合わせに妙味がある。◆蝉しぐれもはや戦前かもしれぬ(攝津幸彦) #jhaiku #kigo
08-03 05:00

とびぃ
花写真
0 0

マメコガネの妻争い
DSCF8338a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.30-31撮影)

上の画像は武蔵国分寺公園の一角で、秋の七草の一つに数えられるハギの花の写真を撮っていた時に、葉の上で見かけた甲虫。光沢のある頭部の深緑色と前翅の赤銅色、それに腹部の縞模様の取り合わせがすこぶる印象的です。

帰宅して早速いつものようにネットの昆虫図鑑の「甲虫目」を検索したところ、コガネムシ科のスジコガネ亜科に属するマメコガネであることが判明しました。コガネムシよりもやや小さいところからこの名が出たもののようですが、見かけによらぬ厄介もので、作物や園芸植物を食い荒らす害虫としてアメリカにまで侵入し「ジャパニーズビートル」と呼ばれて恐れられているということです。

翌日再び同じ場所に立ち寄ったところ、今度はヤマブキの葉の上で下の画像に見るような場面に出くわしました。メスを争って三匹のオスが三つ巴の戦いを繰り広げている場景と見ました。葉の表面の食(は)み跡も上掲記事から察するにこの虫の仕業らしい。メスを巡る争いと相まって繁殖力の旺盛さに感じ入った次第です。

DSCF8397e.jpg


07/01のツイートまとめ
twryossy

ありがとうございます。更新のたびにツイートしていますのでよろしく! RT @furusatonoizumi お散歩で撮影なさるのですか!これからもご紹介を楽しみにしております。 RT @twryossy: …散歩写真に弾みが付きます RT @ka_ru_ こんな素敵なお写真まで…
08-02 06:48

今年は主催者の都合で取りやめに。代わりに9月に北海道旅行を予定しています。それに備えて【今日の季語】は作り溜めて置きます RT @ka_ru_ あっ先生!いつもありがとうございます!今年の夏も長野へ俳句旅行でしょうか?… RT @twryossy: お褒めに与り嬉しく存じます。…
08-02 06:45

お褒めに与り嬉しく存じます。散歩写真に弾みが付きます RT @ka_ru_ それにしても、こんな素敵なお写真まで! 先生のご趣味の広さに脱帽ですね(^-^)RT @furusatonoizumi: RT @twryossy: ネムの一種「紅合歓(ベニゴウカン)」の画像を…
08-02 06:27

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。蒸し暑さが少し和らぎそうな週末の良い一日を! #kigo
08-02 05:40

このこと承りました。RT @Mrkmbc @twryossy 二日間スマホ圏外の所にいて、遅くなりました。ありがとうございます。「瓜坊が出る」に変更したいと思いますが、37を付けて下さっていますので、校合の時、よろしくお願いします。#kasagi
08-02 05:18

【今日の季語1313:追記②】ネムの一種「紅合歓(ベニゴウカン)」の画像を先日ブログに掲載しました。こちらをご覧下さい⇒ http://t.co/qKouKYOqgX #jhaiku #kigo
08-02 05:02

【今日の季語1313:追記①】和名ネムはその葉が夜に閉じるのを人の眠りになぞらえたもので、古語の「ねぶり(眠)》に対応する「ねぶ」の語形もある。漢名「合歓」は葉の合する様を婚姻にたとえたもの。 #jhaiku #kigo
08-02 05:01

【今日の季語1313】合歓の花(ねむのはな):「花合歓」などの傍題でも。細い管状の雄蘂が刷毛先のように並んで咲く。「ねむ」の和名は葉が夜に閉じるのを人の眠りにたとえた。◆ほほゑみといふしづけさに合歓の花(坂本宮尾) #jhaiku #kigo
08-02 05:00

とびぃ
昆虫
0 0

青栗
DSCF8362a.jpg *東京・国分寺 FUJIFILM X-E1 + KERN-MACRO-SWITAR 50mm F1.8 (2013.07.30撮影)

に関する季語には、仲夏の「栗の花」、晩秋の「」とその傍題「毬栗(いがぐり)・落栗虚栗(みなしぐり)」などを含めて少なからぬものがありますが、画像に見るような「青栗」は含まれていません。また「青」の文字を冠する果実の季語には、仲夏の「青梅」や、晩夏の「青柿青林檎青葡萄青胡桃」などがあり、この点から見ても「青栗」が季語に含まれていないことには違和感を覚えます。

「青栗」を詠んだ句がまったくないわけではありません。

 地に落ちて柿栗青し土用東風  西島麦南

本句は晩夏の季語「土用東風」を本題とするもので、「柿青し(青柿)」はその陰に隠れてはいるもののこれと同季の季語であることに照らせば、「栗青し(青栗)」もまたこれと肩を並べる季語としてふさわしいことに気付きます。

 青栗の刻一刻にゆふまぎる   山口誓子

この句を収める歳時記では本句の季を晩秋としていますが、それは「青栗」を「栗」の傍題と見なすところからきたもので、この扱いには受け入れがたいものを感じます。

このような"季ずれ"を生じさせないためにも、「青栗」を晩夏の季語として新たに立項するのが適切な措置であると考える次第です。

DSCF8366a.jpg


07/31のツイートまとめ
twryossy

今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。蒸し暑さをしのいで週央の良い一日を! #kigo
08-01 05:22

【今日の季語1312】赤富士(あかふじ):晩夏から初秋の夜明けに富士山の東面が朝日を受けて真っ赤に染まる現象。北斎の「富嶽三十六景」の一つ「凱風快晴」で知られる山容。◆赤富士に露滂沱(ぼうだ)たる四辺かな(富安風生) #jhaiku #kigo
08-01 05:00

とびぃ
季語
0 0

| HOME | next