「由」の字音をめぐるあれこれ -4-
IMGP4273a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)
*被写機体 JA4059/朝日航空所有/セスナ172P(Cessna 172P)

ここからは話題が「由」字から少々離れますが、根本にはこの字に関する問題があるので、前回までと同じ標題で話を続けることにします。

「由」に呉音ユと漢音ユウ(本来はイウ)の二つの字音が存在するという日本語特有の状況は、この字を構成要素として作られた漢字についても同様に見られるはずです。

例えば「」の字は、それが樹木であることを示す「意符」の「木」と、この語の発音を表す「音符」の「由」とを組み合わせて作られたもので、このような漢字の生成法は「形声」と呼ばれます。この字を用いた熟語の「柚子(ゆず)」には「柚」の呉音読みにあたるユの字音が残っていますが、一般には漢音ユウの読みが用いられます。

ところが「」は、それが液体であることを示す意符の「氵(三水)」と、字音を表す音符の「由」とを組み合わせて作られたものですから、「由」に備わるユ・ユウの二つの字音は「油」にも受け継がれたはずですが、現在ではこの字についてはもっぱら呉音読みのユのみが用いられ、ユウと読まれることはありません。

一方《うわぐすり》の意を表す「釉薬(ゆうやく)」という熟語に用いられる「」もこれらと同じ形声文字ですが、こちらは逆に漢音ユウの読みが通用しています。

このように、同じ音符を共有しながら読みの一定しない漢字集団は珍しくありません。ここに挙げた「柚・油・釉」はそのような例に該当する文字群にあたります。(この項続く)


07/30のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1675】夏茱萸(なつぐみ):「茱萸」は単独では晩秋の季語にあたるが、夏に実を付けるものをこの名で呼んで区別する。その形状から「俵茱萸(たわらぐみ)」とも。◆夏茱萸の滴るほどの赤さかな(三枝かずを) #jhaiku #kigo
07-30 05:00

とびぃ
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「由」の字音をめぐるあれこれ -3-
IMGP4551a.jpg
*東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.28撮影)
*被写機体 JA35CA/新中央航空社所有/フェアチャイルド・ドルニエ228(Fairchild Dornier 228-212)

yuisyo004.jpg「由」字を含む熟語「由緒」をユイショと読むようになったのは後世になってからのことで、初めからそうであったわけではありません。左の画像は、平安時代末期に成立した古辞書『色葉字類抄』(前田本)の写真複製版からのコピーです。この辞書は収録語彙をイロハ順に配列し、さらにそれぞれの部に意義分類が加えられています。ここには「イ」の部に収められた見出し字「由緒」の左下に「イウシヨ」の読み仮名が記されています。

また14世紀前半に成立したと見られる『源平盛衰記』巻十八にもこの漢語に上記と同じ「イウショ」の振り仮名が施されています(『日本国語大辞典・第二版』所載「ゆうしょ【由緒】」の項による)。

昨日の記事に示したように、「イウショ」のイウは「由」の漢音読みにあたるものですから、このような例に基づけば、「由緒」は初めからユイショの読みがなされていたのではなく、古くはイウショであったのが後に長音化してユウショに転じ、さらにそこからユイショへ再転したと考えることができます。

そのような変化は、遅くとも中世末期までには完了していたと見られます。次に掲げる画像は1603年にキリシタンが日本語学習のために編んだ『日葡辞書』の"Y"の部に収める記事で、そこにはローマ字書きでこの語が掲げられています(『邦訳日葡辞書』<岩波書店>による)。

yuisyo003.jpg

上に掲げる二項の中、前項は本編に収める記事、後項は翌年に追加された補遺編に見えるものです。前者は現代では「由緒ある家柄」などの形で用いられる語義にあたるもので、そのことに気付いた編者が追補の際に本来の語義にあたる後項の解説を加えたものと思われます。

いずれにしても、「由」がユイと読まれるのは「由緒」に限ったことで、これはこの熟語に起きた個別変化から生まれた和製字音というべきものです。なお、なぜそのような変化が起きたのかについてはまだ論考の手が及んでいません。(この項続く)


07/29のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1674】土用鰻(どよううなぎ):「鰻の日」の傍題でも。土用の丑の日に鰻を食する習慣は江戸安永期のころに始まるが、すでに万葉集にも夏痩に効くとする歌がある。◆うなぎ屋のうの字の長き土用かな(立石萌木) #jhaiku #kigo
07-29 05:00

とびぃ
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「由」の字音をめぐるあれこれ -2-
IMGP4555a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.28撮影)
*被写機体 JA35CA/新中央航空社所有/フェアチャイルド・ドルニエ228(Fairchild Dornier 228-212)

平仮名の「ゆ」も片仮名の「ユ」もともに「由」を字母として生まれたものです。この漢字はそのような仮名がまだ存在しなかった奈良時代以前の文献にも、「安由(アユ)《鮎》」「都由(ツユ)《露》」「由伎(ユキ)《雪》」などのように、ユの音を表す万葉仮名の代表格として多用されています。これらのことから、漢字が日本に初めて伝来した時代の「由」の字音は であったことが知られます。なお一般にこのような古代日本に流通していた漢字音を指すのに「呉音」という呼び名を用います。

さらに平安時代に入ると、中国に派遣された遣唐使によって、当時都が置かれていた長安地方の漢字音が新たに伝えられます。そのような字音は、上記の「呉音」に対して「漢音」と呼ばれます。昨日示した現代の「由」字の音読みの一つ ユウ がこれにあたるものです。なお当時の「由」の読みはイウで、それが後にユウに変化しました。これは和語「言ふ」の発音がイウからユウに転じたのと同様の長音化によって生じた変化です。

「由」字にユとユウの二つの読みがあるのは、中国語の古い字音とその後に伝来した新しい字音が共存して現代に至ったことから生まれた、日本漢字音の重層性を示す現象です。

ところで昨日挙げた「由」にはもう一つ ユイ という字音読みがあります。この読みについては、「由緒(ユイショ)」以外の熟語には使用されることのない点が注意されます。この背後にはどのような事情が隠れているのでしょうか。(この項続く)


07/28のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1673】蝉の殻(せみのから):「空蝉(うつせみ)」の傍題の一つで「蝉のもぬけ」などとも。蝉の幼虫が最後の脱皮で残した殻。樹皮に残るものも樹下に落ちたものも。◆蝉よりも生き長らへて蝉の殻(大木あまり) #jhaiku #kigo
07-28 05:00

とびぃ
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「由」の字音をめぐるあれこれ -1-
IMGP4503a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.24撮影)

これからしばらく標題に関する問題を雑記風に綴って行くことにします。

「由」の字は、目に見える物の形をかたどった「象形」と呼ばれる原理に従って作られたもので、本来は《底の深い酒壺》という具象的な意味を表す文字であったとされています。

それが、現在用いているような《よる・ちなむ》などの抽象的な字義を備えるに至ったのは、そのような意味を表す中国語の発音と、この字の発音がたまたま同じであったところから、この漢字をそのような意味を表すのに借り用いた結果、やがてそれが本来の字義を駆逐して主流を占めるようになったもので、こんな具合にすでに存在する同音字の字義を意図的に転用する手法は「仮借(かしゃ)」と呼ばれます。言語の世界では、このような「庇を貸して母屋を取られる」式の現象は、文字だけではなくさまざまの分野によく見られます。

そのような字源の問題とは別に、現代におけるこの字の音読みについて注意を向けてみましょう。「由」字を用いる現代日本語の熟語の中では、この字は次の三通りに読み分けられています。

 ユ   経由(ケイユ)・由来(ユライ)
 ユウ  自由(ジユウ)・理由(リユウ)
 ユイ  由緒(ユイショ)


どうしてこんなややこしいことになったのでしょうか。(この項続く)


07/27のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1672】夏雲雀(なつひばり):三春の「雲雀」に季字を冠して晩夏の季語としたもので夏羽に生え替わった時季の雲雀をいう。「練雲雀」が本題にあたるが作例は少ない。◆虹に啼き雲にうつろひ夏雲雀(飯田蛇笏) #jhaiku #kigo
07-27 05:00

とびぃ
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自転車散行 -直昇飛機(21)-
IMGP4490a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.24撮影)

当地は梅雨が明けた途端に猛暑が襲いかかってきました。熱中症を恐れてここ数日は調布空港方面への自転車散行を控えています。本日の画像はその合間に出かけた7月24日に撮影したもので、トリミングを加えて拡大してあります。

2枚の画像に収められたヘリ4機の中、①の左側と②の右側に見える2機はすでに7月19日の記事 (⇒ こちら)に掲載したものですから、残る2機はその後に格納された機体と見られます。

①に見える2機は、大小の違いはあるものの構造がよく似ているので、たまたま類縁関係にある兄弟機が並んだものと思われます。上記の記事に続いてこういう状況になるとますますその素性を知りたくなりますが、はたしてどういうことになるか。その機会に恵まれるためにも暑さの和らぐ日の訪れることを待ち望むばかりです。

IMGP4489a.jpg


07/26のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1671:別記】傍題「帰省子(きせいし)」の「子」は「読書子」などの用法と同じく《あることをする人》の意を表す接尾辞で《子ども》とは限らない。 #jhaiku #kigo
07-26 05:01

【今日の季語1671】帰省(きせい):一般には年末などにも用いるが夏休みを本意とするところから晩夏の季語に。盆休みの時季はすでに初秋なのでこの季語は単独では使えない。◆帰省して天井低き部屋に寝る(館脇千春) #jhaiku #kigo
07-26 05:00

とびぃ
飛行機
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07/25のツイートまとめ
twryossy

笠着00》【開巻予告】梅雨が明けたところで笠着百韻第二十二巻の興行を始めましょう。当季晩夏あるいは三夏の季語を用いた発句案を募集します。「笠着22》【発句候補】」のヘッダに #kasagi のタグを添えて7月31日午前5時までにご投句下さい。 #kigo
07-25 07:47

【今日の季語1670】船料理(ふなりょうり):「船生州(ふないけす)」の傍題の一つ。大阪で始まった納涼の趣向で、川に大型の船を浮かべて座敷を作り、客に夏料理を供するもの。◆魚屑を鳶に投げやる船料理(黒田掬水) #jhaiku #kigo
07-25 05:00

とびぃ
一般
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「馬を追う声」散録 -5-
IMGP4534a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.24撮影)
*被写機体 JA33CA/新中央航空社所有/フェアチャイルド・ドルニエ228(Fairchild Dornier 228-212)

万葉集巻十四・3451の歌の「吾(わ)は『そ』ともはじ」の「もはじ」については、これを「追(も)はじ」と解する立場とは別に、次のような解釈もなされています。それは『時代別国語大辞典 上代編』(三省堂)の「おふ【追・遂】」の項に【考】として載せる補足解説に見えるもので、そこには次のようにあります。

東歌の「愛カナしきが駒はたぐとも我ワはそとも波ハじ」(万三四五一)は、「そとも追オはじ」のオが脱落したもので、①の例である。
*筆者注:半角片仮名は辞典執筆者による振り仮名。「①」は語義解説番号で、《追う。追っ払う》の意とした項目を指す。

ここに言う「脱落」とは、古代日本語に見られる音韻的特徴の一つで、二つの母音が音列中に連接するのを避けるために、一方の母音が抜け落ちたり、二つの母音を別の一つの母音に変えたりする力が自動的にはたらいて生じる現象を指す用語です。

この解釈は、例歌の「そともはじ」を「そとも・追はじ」の短略形と見なすもので、原形のままでは「そとも」の末音節モと、これに続く「追はじ」の頭音節に同じ母音のオが連接することになるので、それを回避する力がはたらいて「追は」の頭音節オが前の「も」に吸収される形で「脱落」が生じたと解するものです。

後続する動詞「追は(じ)」の語幹にあたる「お」が消失する結果を招くこのような「脱落」は、言語運用の面から見れば、文意を損なう危険を伴いますが、古代日本語においては、母音連接を忌避する力の方がそれを凌ぐほど強かったということになります。この解釈には、口承によって受け継がれてきた東歌における音声言語の問題にも波及するものがあり、筆者はこの立場を支持したいと考える次第です。

以上、5回にわたって続けてきた標題に関する万葉集歌を巡る談義はこれにて終わりとさせて頂きます。


07/24のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1669】初茄子(はつなすび):「茄子」の傍題の一つ。別題の「茄子の花」が三夏にわたるのに対してこちらはそれが結実する時季を中心として晩夏の季に限定した。◆うれしさよ鬼灯ほどに初茄子(涼菟) #jhaiku #kigo
07-24 05:00

とびぃ
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「馬を追う声」散録 -4-
IMGP4403a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.17撮影)
*被写機体 JA315G/国土地理院所有/セスナ208Bグランドキャラバン(Cessa 208B Grand Caravan)

昨日までの話をさらに続けます。

《追う》の意を表す古代語(方言?)として「追(も)ふ」という語形を想定することは妥当でしょうか。仮にこれが後に「追(ぼ)う」の形を取って現代方言として伝わったものならば、それは語頭のマ行音がバ行音に転じた結果によることになります。

古代語のマ行音が平安時代以降バ行音に転じた例には次のようなものがあります。

 ウマラ(茨)  ⇒ ウバラ(別にイバラの形もあり後に語頭が脱落してバラに)
 キミ(黍)   ⇒ キビ
 シマシ(暫)  ⇒ シバシ
 シマラク(暫) ⇒ シバラク
 スマル(昴)  ⇒ スバル
 ヘミ(蛇)   ⇒ ヘビ
 ユマリ(尿)  ⇒ ユバリ(後にさらにイバリに)


このような変化は、音声学の面からはマ・バ行両音の子音が近似性の高い「唇音」である点にその原因を求めることができます。これに類する例は上記以外にも存在しますが、それらを含めていずれも母音に挟まれた形で語中に位置するマ行音がバ行音に転じている点に共通性が認められます。

これに対して、仮に「モフ(追)⇒ボフ(後にさらにボウに)」という変化を想定したとすると、こちらは語頭に立つマ行音を対象としている点が上掲諸例とは異なります。この観点から見ると、これを他の例と同列に扱うことにはいささか問題が残ります。(この項続く)


07/23のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1668】大暑(たいしょ):二十四節気の一つ。同季別題の「極暑」「猛暑」などが示すように、これから「立秋」までの十五日が一年でもっとも暑い時季にあたる。◆吊革に手首の入る大暑かな(高橋あゆみ) #jhaiku #kigo
07-23 05:00

とびぃ
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「馬を追う声」散録 -3-
IMGP4442a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.21撮影)
*被写機体 JA4188/IBEXアビエイション社所有/セスナ172P(Cessna 172P Skyhawk II )

一昨日の記事に引用した万葉歌の五句目「和波素登毛波自」が今回の標題に関わる中心部にあたります。

この万葉仮名表記部分を漢字・仮名に引用符を交えた形に書き替えると「吾(わ)は『そ』ともはじ」となります。この『そ』が一昨日の本項-1- の記事で触れた馬を追う声の「ソ」に相当するものであり、この歌ではそれを直接引用する形で表しているわけです。

昨日の本項-2- に掲げた歌の大意を示すくだりでは、やむなくこの「そ」を「シッシッ」と言い換えましたが、現代日本語には馬を追う時に出す声に引き当てる語がないために、こんな具合に何かを追い払う時に出す声で代用した次第です。それはともあれ、本例は万葉時代の人々が馬を追う時に「ソ」という声を発していたことを示す、その直接的な証拠にあたるものです。

ところでこの五句目にはこれとは別の問題も含まれています。日本古典文学大系『万葉集三』(岩波書店)では、上記の箇所を「吾(わ)はそと追(も)は」と訓み下しています(括弧内は振り仮名)。これは原文の「もは」を「追(も)ふ」という動詞の未然形と解したことを示すものです。

上記本文の頭注にはこの解釈を下した理由は示されていませんが、念のために『日本方言大辞典』(小学館)を参照してみると、そこには《追う。追いかける》の意を表す「ぼう【追】」という動詞を掲げ、東北・北海道各地を初め中国地方にまで及ぶ地域に分布している状況が示されています。

上記の訓みは、この「ぼう」に先行する古代東国方言として「もふ」の存在を想定し、その頭音モが後にボと交替して「ぼう」に転じたと解したことから生まれたもののように思われます。(この項続く)


07/22のツイートまとめ
twryossy

お労いありがとうございます。仰せのとおり実際の花期は今の時季よりは早いですね。 RT @Crockymom: 何時もありがとうございます!ジャスミンは今の季節じゃないですよね。…暑くなりますので御自愛下さいませね
07-22 05:26

【今日の季語1667:別記】中国からこの織物が伝来した平安期には、「羅」は「ら」と音読される《薄物》の一種を指す個別名であったが、のちにその総称としてこの字に「うすもの」の和訓が与えられることになった。 #jhaiku #kigo
07-22 05:01

【今日の季語1667】羅(うすもの):絽(ろ)、紗(しゃ)などの絹織物で仕立てた衣服。透き通るような薄さで肌触りもよく見た目にも涼しげで古くから盛夏の衣装として着用された。◆羅や欲捨ててより生き易き(古賀まり子) #jhaiku #kigo
07-22 05:00

とびぃ
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「馬を追う声」散録 -2-
IMGP4457a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.21撮影)
*被写機体:個人所有/JA28TM/パイパーPA28-181(Piper PA-28-181)

昨日引用した短歌を収める『万葉集』巻十四は「東歌(あずまうた)」と呼ばれる当時の東国地方に伝わる歌を集録した巻にあたります。それらのほとんどは古くから民間に口承されてきたもので、生活に密着した野趣のある作品が多く見られます。作者はもとよりすべて不明です。

昨日の歌には次のような内容が盛られています。

 左奈都良(さなつら)の岡に粟(あわ)を蒔いた、それを恋人の飼う馬が食べても、私はシッシッと
 追い払うことはあるまい。


歌の初めに「左奈都良」とあるのは地名にあたりますが、その所在は不明のために残念ながらこの歌が詠まれた地域を特定することはできません。

歌の四句目に「駒はたぐとも」とある「たぐ」は《飲み食いをする》の意を表す古語ですが、平安期以降の言語資料にはまったくその姿が見えないので、かなり早い時期に「食ふ」と「飲む」にその座を奪われて廃絶の憂き目を見るに至ったものと思われます。

このような東歌の中には東国各地の方言がよく残されているので、これもその一つではないかと思われるふしもあります。しかし、『万葉集』巻二・221の柿本人麿の歌にも「妻もあらば採(つ)みて多宜麻之(たげまし)」と用いた例が見られるので、中央でも使用された語であることは明らかです。

なおまた、上記の人麿歌に用いられた「たげ」によれば、これが助動詞「まし」に上接しているところから動詞の未然形にあたり、さらにその活用形式は「たげ・たぐ・たぐる」と活用する下二段型であったことも知られます。(この項続く)


07/21のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1666:別記】茉莉花の漢名は「素馨(そけい)」。「茉莉花」という名は、原産地のサンスクリット語でこの花を mallikā(マリカー)と呼んだところから出た音訳漢語と見られる。 #jhaiku #kigo
07-21 05:01

【今日の季語1666】茉莉花(まつりか):通称洋名「ジャスミン」の傍題も。インド原産の常緑低木で夏に香りの高い白い花を付ける。乾燥させた花は香料や茶に入れて用いる。◆茉莉花に帽子の鍔(つば)の触るるまで(西村和子) #jhaiku #kigo
07-21 05:00

とびぃ
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「馬を追う声」散録 -1-
IMGP4386a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

『万葉集』巻十三・3324番歌に、《よく磨かれた鏡》の意を表す「まそかがみ(真澄鏡)」という語の第二拍「ソ」を表すのに「追馬」の表記を用いた例があります。また同じ語に用いられる「ソ」を、単に「馬」の字だけで表した例も巻十一・2810、巻十二・2980、巻十三・3250に見ることができます。これらの例はいずれも古代の馬を追う声が「ソ」であったことを示しています。

ただし、このソを含む当時のサ行子音がどんな音であったかについては諸説があり、現在もなお定説を見ない状況に置かれていますが、ソの頭子音が現代の [s] のような「摩擦音」と異なるものであったことはほぼ確実です。そのことは上記の例に照らしただけでも理解できます。馬を追うのに現代のソのような柔らかい音を出したとは考えにくいからです。

ちなみに、「ソ」に「追馬」の漢字を用いるのは一種の文字遊びにあたるもので、このような万葉仮名表記は「戯書」と呼ばれます。「括(くく)りつつ」の「クク」を「八十一」と表記した例もその一つで、こちらには掛け算の「九九」が踏まえられていて、当時すでに現在と同じ九九の唱えが行われていたことを示しています。

上記は戯書の背後に隠された古代の馬を追う声に関する事例ですが、これとは別に、もっと直接的にそれを表した例もあります。

 左奈都良(さなつら)の岡に粟蒔き かなしきが駒はたぐとも 和波素登毛波自(わはそともはじ) (巻十四・3451)

初めの地名4字と歌末7字は原表記に読み仮名を添えて示し、他は漢字仮名交じり表記に翻字しました。(この項続く)


07/20のツイートまとめ
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【今日の季語1665】メロン:同季別題の「甜瓜(まくわうり)」の変種で「マスクメロン」「プリンスメロン」などの個別種名でも。冷やして食するのと涼しげな色が夏にふさわしい。◆新婚のすべて未知数メロン切る(品川鈴子) #jhaiku #kigo
07-20 05:00

とびぃ
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自転車散行 -下降六態-
IMGP4358a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

本日掲載するのは7月8日に撮影した中の蔵出し画像です。この日は1時間余りの待機の間に大小5機の機影を捉えることができました。

被写機体は12:03に北の空に姿を現した共立航空撮影社の所有するJA3719セスナ207(Cessna T207 Turbo Skywagon 207)。本機はすでに5月27日にもその下降体画像1枚を掲載したことがあり、これが二度目の登場になります。ブルー系に統一された機体色は夏空に似合わしく、その軽快な姿が心地好く感じられました。

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07/19のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1664】戻り梅雨(もどりづゆ):「送り梅雨」の傍題で「返り梅雨」とも。長く続いた梅雨がやっと終わったかと思う時分に再び梅雨空に戻ることをいう晩夏の季語。◆病妻の素直がかなし戻り梅雨(舞原余史) #jhaiku #kigo
07-19 05:00

とびぃ
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自転車散行 -直昇飛機(20)-
IMGP4400a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.17撮影)

このところの戻り梅雨や梅雨晴れ間の強い陽射しに妨げられて、調布飛行場方面への自転車散行をしばらく休んでいましたが、一昨日は程良い曇り空だったので9日ぶりにそれを再開しました。本日の画像はその折に撮影したものです。

飛行場西側の「ふるさとの丘」に到着後、滑走路を隔てた東側の格納庫内部を遠望すると、以前に画像を掲載した消防ヘリ2機は整備を終えてすでに姿を消していましたが、それに代わって初めて目にする小型ヘリ2機が庫内に見えます。本日の画像はそれらの姿を望遠レンズで捉えたもの。いずれもトリミングによる画像拡大の手を加えてあります。

両機ともに所有者や機種を知るのに必要な機体記号は見えないため、しばらくは正体不明機としておく他はありませんが、点検修理作業が進めば、庫外に牽引されたり試験飛行に出たりする折に、その素性が明らかになる機会に出会えるはず。それは今後の楽しみにしておきましょう。

IMGP4401a.jpg


07/18のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1663:別記】例句に用いられた「尼ぜ」の「ぜ」は女性を指す詞に添える接尾辞で「御前(ごぜ)」の短略形。多くは「尼ぜ」の形で『平家物語』などに散見する。 #jhaiku #kigo
07-18 05:01

【今日の季語1663】餡蜜(あんみつ):「蜜豆」の傍題の一つ。賽の目に切った寒天と果物に蜜をかけ餡を添えた食べ物。四季を問わず供されるがその涼感は夏の季にふさわしい。◆ふたりとも餡蜜ふたりとも尼ぜ(松岡ひでたか) #jhaiku #kigo
07-18 05:00

とびぃ
飛行機
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いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題06(名残裏折立から挙句まで)
IMGP4413a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.17撮影)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  いわき文音四吟歌仙「春宵や」の巻         宗海捌

                       起首 2014.03.18
                       満尾 2014.06.26

 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春
 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春
 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春
 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑
 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋
 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月
初裏
 折立  冬近き夕べを告ぐる時計台         山 晩秋
 二    あらぬ方へと過ぐる靴音         海 雑
 三   抱き合う耳をくすぐるささめ言       糸 雑/恋
 四    妻の座も無い愛に溺れて         女 雑/恋
 五   握り持つ隙(ひま)より落つる白き砂     海 雑
 六    派遣の暮らし楽にならざる        山 雑
 七   脱サラの切なる願い野良仕事        女 雑
 八    綻び綴る冬の縁側            糸 三冬
 九   軒下の吊灯籠に冴ゆる月          山 三冬/月
 十    ほのぼの明くる五座の勤行        海 雑
 十一  花片を受ける掌皺深く           糸 晩春/花
 折端   独活の味噌和おふくろの味        女 晩春
名残表
 折立  春祭談義に盛(さか)る縄暖簾        海 三春
 二    太鼓のリズム未だ乱調          山 雑
 三   手習いの楷書行書もぎこちなく       女 雑
 四    補助輪取れぬ孫の自転車         糸 雑
 五   杖を持つシニア溢れる地下歩道       山 雑
 六    ふたりで舐めるソフトクリーム      海 三夏
 七   肩寄せて尾根に見上ぐる雲の峰       糸 三夏/恋
 八    妖しく揺れる胸のドレープ        女 雑/恋
 九   キャンバスに運ぶ絵筆のまろやかに     海 雑
 十    苦労続きの過ぎた女房          山 雑
 十一  厨辺に影を落して今日の月         女 仲秋/月
 折端   板屋を鳴らす木の実降る音        糸 晩秋
名残裏
 折立  枝払ふ手を休むれば山粧ふ         山 三秋
 二    茶の子代りに囓る炒り豆         海 雑
 三   一頁もう一頁歴史本            糸 雑
 四    帯に仕立てる裂織の古布         女 雑
 五   この里も佳き人に逢ふ花の時        海 晩春/花
 挙句   かぎろひ燃ゆる小田の畦道        山 三春

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


名残裏
 折立  枝払ふ手を休むれば山粧ふ         山 三秋


付合は名残折裏に入り折立は禿山氏の担当。二つ続いた秋を承けて同季をもう一句続けます。本句は前句を山村の場景と見なして、三秋の季語「山粧(よそ)ふ」を用いて季を定めたもの。二句続いた場の句から落ち着きのある人情句に転じて変化をもたらしました。

 二    茶の子代りに囓る炒り豆         海 雑

二句目は再び雑に戻ります。本句の「茶の子」は《茶請け》の意。腹にたまらないところから、容易いことをいう「お茶の子さいさい」はこの呼び名に基づく地口です。その本体には何がよかろうと案じた結果、前句と付味の良さそうな「炒り豆」が浮かびました。なお打越に植物の「木の実」があり、それとの差合が懸念されますが、本句では食物として扱っているので差合にはならないと判断しました。

 三   一頁もう一頁歴史本            糸 雑

三句目も雑を続けます。本句は前句の「炒り豆」から《一度始めたらやめられないもの》という要素を見出し、それを付所に読書の世界へと質的転換を図ったもの。付きと離れに程良い調和が見られます。

 四    帯に仕立てる裂織の古布         女 雑

四句目は笑女さんの担当でもう一句雑を続けます。ここでは前句の「もう一頁」に内在する《繰り返し》の要素を付所に、そこから「裂織(さきおり)」の句材を探し当てたもの。ここにも前句と同種の手法が用いられ、それが程良い転じ味を醸し出しています。

 五   この里も佳き人に逢ふ花の時        海 晩春/花

五句目は「匂の花」の座。ここは一巻の飾りとなる大事な句所です。本句は前句の穏やかな場面から札所を経巡る遍路の姿を思い浮かべ、その人の眼を借りて行く先々で出会う花と人情への賞翫を籠めたものです。

 挙句   かぎろひ燃ゆる小田の畦道        山 三春

付合はいよいよ終局に至りました。挙句は力を入れずにあっさりとめでたく詠み収めるのを良しとします。本句は前句の「里」にふさわしい場景を見定めた「其場(そのば)」の付けの手法を用いたもので、表現にも挙句らしい穏やかさが感じられます。かくして本巻もめでたく満尾を迎えました。
(この項終わり)

本日の画像は梅雨曇りで陽射しも和らいだ昨日、久しぶりに立ち寄った調布飛行場で撮影した一枚。着陸するドルニエ旅客機の姿に一巻満尾の祝意を籠めて掲げました。


07/17のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1662】初浴衣(はつゆかた):「浴衣」の傍題の一つ。「藍浴衣」「染浴衣」など色や柄をいうものも。その夏初めて袖を通す浴衣はどこかぎこちなさも感じられる。◆初浴衣ほのかに藍の匂ひけり(今井松子) #jhaiku #kigo
07-17 05:00

とびぃ
連句
0 0

07/16のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1661】青鬼灯(あおほおずき):「青酸漿」の表記でも。赤く色づいた「鬼灯」は初秋の季語として扱われるが、こちらはそれがまだ熟していないこの時季の季語になる。◆青鬼灯少女も雨をはじきけり(石田波郷) #jhaiku #kigo
07-16 05:00

とびぃ
一般
0 0

いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題05(名残表七句目から折端まで)
IMGP4302a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  いわき文音四吟歌仙「春宵や」の巻         宗海捌

                       起首 2014.03.18
                       満尾 2014.06.26

 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春
 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春
 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春
 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑
 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋
 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月
初裏
 折立  冬近き夕べを告ぐる時計台         山 晩秋
 二    あらぬ方へと過ぐる靴音         海 雑
 三   抱き合う耳をくすぐるささめ言       糸 雑/恋
 四    妻の座も無い愛に溺れて         女 雑/恋
 五   握り持つ隙(ひま)より落つる白き砂     海 雑
 六    派遣の暮らし楽にならざる        山 雑
 七   脱サラの切なる願い野良仕事        女 雑
 八    綻び綴る冬の縁側            糸 三冬
 九   軒下の吊灯籠に冴ゆる月          山 三冬/月
 十    ほのぼの明くる五座の勤行        海 雑
 十一  花片を受ける掌皺深く           糸 晩春/花
 折端   独活の味噌和おふくろの味        女 晩春
名残表
 折立  春祭談義に盛(さか)る縄暖簾        海 三春
 二    太鼓のリズム未だ乱調          山 雑
 三   手習いの楷書行書もぎこちなく       女 雑
 四    補助輪取れぬ孫の自転車         糸 雑
 五   杖を持つシニア溢れる地下歩道       山 雑
 六    ふたりで舐めるソフトクリーム      海 三夏
 七   肩寄せて尾根に見上ぐる雲の峰       糸 三夏/恋
 八    妖しく揺れる胸のドレープ        女 雑/恋
 九   キャンバスに運ぶ絵筆のまろやかに     海 雑
 十    苦労続きの過ぎた女房          山 雑
 十一  厨辺に影を落して今日の月         女 仲秋/月
 折端   板屋を鳴らす木の実降る音        糸 晩秋

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 七   肩寄せて尾根に見上ぐる雲の峰       糸 三夏/恋

七句目は前句の呼び出しに応えた恋句。夏は一句で離れることも出来ますが、本句は前句を登山中の二人が憩う場面に読み替え、三夏の季語「雲の峰」によって夏を続けました。前二句の都会の場景から山類の句材に転じたところによい離れぶりが感じられます。

 八    妖しく揺れる胸のドレープ        女 雑/恋

八句目も恋句が続きます。「ドレープ」は垂らした布にできるゆったりとしたひだをいう服飾用語。前二句が山中の景を詠んだのに対して、本句はそのような服装に似合わしい山の見えるホテルなどに場面を転じたものです。「妖しく揺れる」の言外には相手から愛の告白を受けた胸のときめきも隠されていると見ました。

 九   キャンバスに運ぶ絵筆のまろやかに     海 雑

九句目は捌きの付番。ここでは二句続いた恋を離れて新たな展開を図ります。本句は前句の人物をモデル役の女性と見換えて、その人を描く画家に視点を移して付けたものです。ここまでの付合は前句からの転じの際立つ局面が続いています。

 十    苦労続きの過ぎた女房          山 雑

十句目も雑の句を続けます。本句は前句の画業に励む人物がこれまでの生活ぶりを顧みて、ここまで支えてくれた糟糠の妻を「過ぎた女房」といささか諧謔めかして表現した、その言葉を直接話法の形に仕立てたもの。転じの効いた軽い味の句が生まれました。

 十一  厨辺に影を落して今日の月         女 仲秋/月

十一句目は三度目の月の座。本句は、前句まで続いた人情に粘りが生じてきたので、それを場の句でさらりとかわしたもの。さは言え《台所のあたり》をいう「厨辺(くりやべ)」や「影を落し」には前句の《生活苦》の要素に響き合うものがあり、細い糸で前句に繋がる付筋が感じられます。なお「今日の月」は「望月」「名月」などと同じく陰暦八月十五夜の月を指す季語で仲秋の扱いを受けます。

 折端   板屋を鳴らす木の実降る音        糸 晩秋

折端も秋を続けます。本句は、前句の仲秋に対して「季戻り」にならないように晩秋の季語「木の実降る」を用い、前句と同じ場の句で承けたもの。前句の「厨辺」に「板屋」を配したところによい映りが感じられます。
(この項続く)

とびぃ
連句
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07/15のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語1660】朝曇(あさぐもり):「旱(ひでり)の朝曇」とも。日中はきびしい暑さに変わるものの、朝の間は雲が広がってその気配を見せないような夏の天候を表す季語。◆ふるづけに刻む生姜や朝ぐもり(鈴木真砂女) #jhaiku #kigo
07-15 05:00

とびぃ
一般
0 0

いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題04(名残表折立から六句目まで)
IMGP4124a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.06.30撮影)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  いわき文音四吟歌仙「春宵や」の巻         宗海捌


 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春
 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春
 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春
 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑
 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋
 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月
初裏
 折立  冬近き夕べを告ぐる時計台         山 晩秋
 二    あらぬ方へと過ぐる靴音         海 雑
 三   抱き合う耳をくすぐるささめ言       糸 雑/恋
 四    妻の座も無い愛に溺れて         女 雑/恋
 五   握り持つ隙(ひま)より落つる白き砂     海 雑
 六    派遣の暮らし楽にならざる        山 雑
 七   脱サラの切なる願い野良仕事        女 雑
 八    綻び綴る冬の縁側            糸 三冬
 九   軒下の吊灯籠に冴ゆる月          山 三冬/月
 十    ほのぼの明くる五座の勤行        海 雑
 十一  花片を受ける掌皺深く           糸 晩春/花
 折端   独活の味噌和おふくろの味        女 晩春
名残表
 折立  春祭談義に盛(さか)る縄暖簾        海 三春
 二    太鼓のリズム未だ乱調          山 雑
 三   手習いの楷書行書もぎこちなく       女 雑
 四    補助輪取れぬ孫の自転車         糸 雑
 五   杖を持つシニア溢れる地下歩道       山 雑
 六    ふたりで舐めるソフトクリーム      海 三夏

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

名残表
 折立  春祭談義に盛(さか)る縄暖簾        海 三春

付合はこれより名残折表に入り、折立は捌きが担当します。春をもう一句続けなければなりませんが、前二句に晩春が続いたのでこの句所の季は三春に限定されます。本句は前句の「独活の味噌和」を居酒屋のそれに見替えて、町内の馴染みの顔ぶれが声高に春祭の打合わせをしている場景に転じました。「盛(さか)る」は「盛んな・盛んに」の修飾形を用いるのが通例ですが、ここでは動詞形を使用しました。

 二    太鼓のリズム未だ乱調          山 雑

二句目は、前句までの三句が春の句数の制約をクリアしたので雑の句に戻ります。本句は前句の「春祭」を付所に「太鼓」を引き出したもの。句調に短句らしい響きが感じられ、次の句が付け易い懐の広さもあります。

 三   手習いの楷書行書もぎこちなく       女 雑

三句目はこれを承けてさらに雑の句を続けます。前句の「乱調」を付所にそこから「ぎこちなく」を引き出し、それを書道の世界へ移し替えたもの。内容をからりと転じた離れぶりによい付味が感じられます。

 四    補助輪取れぬ孫の自転車         糸 雑

四句目も雑の句が続きます。こちらは前句の「ぎこちなく」を踏まえて孫が自転車を練習する姿へと転じ変えたものです。「補助輪取れぬ」の表現の背後には二句目の「未だ」の要素が潜んでいるので、これが際立つと打越・前句・付句がひと続きの趣を呈する「三句絡み」の難に陥ることになりますが、まだその限度を越えていないものと判断して候補句の中から本句を頂きました。

 五   杖を持つシニア溢れる地下歩道       山 雑

五句目ももう一句雑を続けることにします。本句の「杖」には前句の「補助輪」と微かに響き合うものがあり、そこに付心を定めたものと見られます。場景を「地下歩道」に転じたことによって程よい離れ味が生まれました。

 六    ふたりで舐めるソフトクリーム      海 三夏

六句目は、このあたりでそろそろ季句が欲しいところなので、未出の夏の句を詠むことにしました。前句の作者自解によれば「地下道」はご当地札幌の場景から想を得たということだったので、そこに似付かわしい夏の句材を探している間にこのような句が生まれました。いささか重くなってきた付合の流れを変えようとしたのに併せて「恋の呼び出し」の心算も潜んでいます。
(この項続く)

とびぃ
連句
0 0

いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題03(初折裏七句目から折端まで)
IMGP4206a_2014071507060804a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.02撮影)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  いわき文音四吟歌仙「春宵や」の巻         宗海捌


 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春
 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春
 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春
 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑
 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋
 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月
初裏
 折立  冬近き夕べを告ぐる時計台         山 晩秋
 二    あらぬ方へと過ぐる靴音         海 雑
 三   抱き合う耳をくすぐるささめ言       糸 雑/恋
 四    妻の座も無い愛に溺れて         女 雑/恋
 五   握り持つ隙(ひま)より落つる白き砂     海 雑
 六    派遣の暮らし楽にならざる        山 雑
 七   脱サラの切なる願い野良仕事        女 雑
 八    綻び綴る冬の縁側            糸 三冬
 九   軒下の吊灯籠に冴ゆる月          山 三冬/月
 十    ほのぼの明くる五座の勤行        海 雑
 十一  花片を受ける掌皺深く           糸 晩春/花
 折端   独活の味噌和おふくろの味        女 晩春

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 七   脱サラの切なる願い野良仕事        女 雑

初裏折後半の七句目は笑女さんの早い付番。雑の句を続けます。本句は前句の「派遣」を付所に同じ会社関連句材の「脱サラ」に目を向けたもの。前句との付代(つけしろ)がいささか大きい感は残りますが、「野良仕事」に新たな展開の芽が含まれていることを評価して候補句の中からこれを頂きました。

 八    綻び綴る冬の縁側            糸 三冬

一般にはこの句所で短句の月を出すことが多いのですが、すでに初表の月を短句で仕立てたので、二度目の月は九句目を出所と定め、また季にも変化を持たせて冬で行くことにしました。そこで八句目もそれに合わせて冬に転じる目算を立てました。本句はそのような捌きの求めに応じて詠まれたもので、前句の人物を野良仕事に励む夫と見替え、それに縁側で縫物にいそしむ妻の姿を配した「向付(むかいづけ)」の手法が効果的です。

 九   軒下の吊灯籠に冴ゆる月          山 三冬/月

九句目はこれを承けた冬の月句。「冴ゆる」が三冬の季語にあたります。前句の「縁側」を付所として、これと同類の「居所」にあたる「軒下」を付けた「其場(そのば)」の手法には親句性を感じさせるものがありますが、しばらく続いた人情を捨てて場の句に転じたところに気分の改まりがある点をよしとしてこれを頂戴しました。

 十    ほのぼの明くる五座の勤行        海 雑

十句目は二句続いた冬を離れて雑で行くことにします。本句は、前句から寺院の雰囲気を感じ取り、その「時分」を明け方と見定めて釈教句に転じを試みたものです。「五座の勤行(ごんぎょう)」とは、早朝に行われる日蓮正宗のお勤めということをウィキペディア「勤行」の項で知りました。次は花の座なので「ほのぼの」によって春の気配をほのかに漂わせたトスを上げました。

 十一  花片を受ける掌(てのひら)皺深く      糸 晩春/花

十一句目は、歌仙では二つある花の句で「初折の花」と呼ばれる最初の花の座。本句は前句の勤行の中心にいる人物を老師と見なしたもので、「掌」の皺の深さをいうことでそれを暗示的に表しています。前句の釈教に付味のよい老体を配した渋みのある花句が生まれました。

 折端   独活の味噌和おふくろの味        女 晩春

付合は前半最後の折端に至りました。前句と同季の春を続けます。本句は前句の人物を老母に見替えて、それに晩春の季語「独活」によって食物の句材を配したものです。挙句に匹敵する初折の折端に置くにふさわしい落ち着きが感じられます。
(この項続く)


07/14のツイートまとめ
twryossy

ご感想ありがとうございます。連衆にもこのことを伝えます。RT @tsfuge: 初裏凄いです。現代連句というより正風俳諧を観てるよう。"@twryossy: ブログを更新しました ⇒ いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題02… http://t.co/E9NU77IdNM";
07-14 14:43

いつもありがとうございます。良い一日を! RT @Crockymom: @twryossy またまた雨の朝となりました。お健やかな1日となりますように。
07-14 05:44

【今日の季語1659】暑(あつ)し:三夏にわたる基本季語。「暑気」「暑熱」の傍題の他、「大暑」「極暑」「炎暑」などの晩夏の別題もあり、春・秋の語を冠して他季にも及ぶ。◆我が影にさへも躓(つまづ)く暑さかな(古賀幹人) #jhaiku #kigo
07-14 05:00

とびぃ
連句
0 0

いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題02(初折裏折立から六句目まで)
IMGP4202a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.02撮影)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  いわき文音四吟歌仙「春宵や」の巻         宗海捌


 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春
 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春
 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春
 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑
 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋
 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月
初裏
 折立  冬近き夕べを告ぐる時計台         山 晩秋
 二    あらぬ方へと過ぐる靴音         海 雑
 三   抱き合う耳をくすぐるささめ言       糸 雑/恋
 四    妻の座も無い愛に溺れて         女 雑/恋
 五   握り持つ隙(ひま)より落つる白き砂     海 雑
 六    派遣の暮らし楽にならざる        山 雑

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

初裏
 折立  冬近き夕べを告ぐる時計台         山 晩秋


膝送りはこれより初折裏に入り、折立は禿山氏の付番。「春秋三~五句」の「句数」の定めに従って秋をもう一句続けることになります。本句はご当地札幌の名物「時計台」を句材に、第三から続いた人情句の流れを場の句に転じて新たな展開を図ったもの。当初の中七は「夜空に浮かぶ」でしたが、「空」が第三の「中空」に戻る「輪廻」の嫌いが感じられるので、それから逃れるために、満尾後の校合時に掲句のように改めました。

 二    あらぬ方へと過ぐる靴音         海 雑

二句目は捌きが付けます。本句は前句の夜分を承けて、街角で人待つ姿をそれと言わずに表したもの。このあたりで恋句を出してみたい局面なので、次の三句目に恋を呼び出そうという心算による付けです。

 三   抱き合う耳をくすぐるささめ言       糸 雑/恋

遊糸さんはぬかりなくその求めに応じて下さいました。前句の「靴音」は打越との絡みでは待つ人とは異なる人物のものになりますが、本句をこれに付けて味わうと、路上で抱擁する二人を避けるように過ぎて行った人物の様子が浮かんで面白い付味が生じます。

 四    妻の座も無い愛に溺れて         女 雑/恋

恋句は少なくとも二句は続けるのが習わしです。本句は前句の恋の場面から一転して、あてのない愛に身を委ねる女性の心情を述懐したもの。これによって気分の流れが変わり、次の付合にさらに新たな展開が期待されることになりました。

 五   握り持つ隙(ひま)より落つる白き砂     海 雑

五句目は、不倫の恋に悩む人物の心を付所としてそれを心象風景に転じたもの。一句立てとしては恋にならないものの、前句に付ければ恋の情を感じさせる「恋離れ」を狙いました。実を言えば「指の間」などの詞を使いたいところでしたが、打越に同じ肢体の「耳」があるので、その障りを避けてこのような形に仕立てました。

 六    派遣の暮らし楽にならざる        山 雑

六句目は、前句が石川啄木の「一握の砂」を響かせていることを見て取り、これに別の啄木歌の詞句を踏まえた「本歌取り」の手法を用いた付句です。これに「派遣社員」という時事問題の要素が加わってよい付味を醸し出しています。
(この項続く)


07/13のツイートまとめ
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【今日の季語1658】蘆茂(あししげ)る:本題の「青蘆」とともに青く茂ったさまをいう夏の季語。「蘆」は季を表す詞を添えて他季にも広く用いるので単独では季語にならない。◆蘆茂るくらきふところ匂はせて(山上実樹雄) #jhaiku #kigo
07-13 05:00

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連句
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07/12のツイートまとめ
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【今日の季語1657】金魚玉(きんぎょだま):傍題の「金魚鉢」は卓上に置くのに対して、こちらはそれよりも小型のガラス器で中に金魚を入れて飾り物として軒先などに吊した。◆消えぬべき月の光や金魚玉(久保田万太郎) #jhaiku #kigo
07-12 05:00

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一般
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いわき文音四吟歌仙『春宵や』の巻 解題01(初折表発句から折端まで)
IMGP4389a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

今から60年も前の昔、当時の平(現在いわき)市立平第一中学校で共に学んだ旧友4人が、縁あって北海道・福島・東京・神奈川の各地から電子メールによって文音連句を始めることになり、それが途絶えることなく続いて今年で7年目に至りました。その十七巻目にあたる歌仙が先ごろめでたく満尾を迎えましたので、校合を済ませた一巻に捌(さばき)役の宗海が解説を加えながら6回にわたって連載することにします。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  いわき文音四吟歌仙「春宵や」の巻         宗海捌

                       起首 2014.03.18
                       満尾 2014.06.26

 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春
 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春
 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春
 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑
 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋
 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今回もこれまでと同様に「二飛び四飛び」の膝送り方式に従い、"遊糸>笑女>宗海>禿山" と "笑女>遊糸>禿山>宗海"の付順を交互に繰り返す形で進めていきます。

 発句  春宵やウィーンの街に響く歌       遊糸 三春


このたびの発句担当は遊糸さん。この付合の始まる半月前に、所属グループがウィーン楽友協会大ホールで第九を歌うという旅に参加されて欧州から戻ったばかりのところで、その旅先での場景を早速句材に採り入れたもの。三春の季語「春宵」が「歌声」に響き合って発句に相応しい情感を醸し出しています。なお「ウィーン」のような地名は歌仙では表六句に出せないものの一つとされていますが、発句についてはその制約は適用されないので式目の障りにはなりません。


 脇    芽吹き初めたる王宮の庭        笑女 仲春


脇は笑女さんの担当。前句の場景にズームインするように王宮の庭に目を向け、仲春の季語「芽吹く」によって当季を定めました。脇は発句と同季で同じ場所を詠むのが原則ですが、この付合に見るように発句の季が三期にわたる場合には、脇がその中のどの季に当たるかを示す役割を果たすことになります。


 第三  初虹の淡きを仰ぐ中空に         宗海 三春


第三は宗海の付番。式目の「句数」の取り決めに従って春をもう一句続けなければなりません。第三は一巻の変化が始まる句所なので、大きく転じることも大事な役割になります。ここでは発句の「時分」を示す「春宵」から離れて、初虹の立つ日中の空に作中人物が目を向けている場面を設定しました。上五中七でいったん言い切った後に別の語を添える形のこの句体は、第三に用いられるものの一つで「小山(こやま)体」と呼ばれます。


 四    皺を伸ばしてシーツ広げる       禿山 雑


四句目は禿山氏が担当します。四句目は、取り決め事の多い発句から第三までを乗り越えた後のくつろぎを感じさせるような軽い句の欲しい句所です。春の句数の縛りもなくなったので、ここは無季で行くことにします。上掲句は前句の人物を家事に励む女性と見立てて洗濯物を干すその姿を描いたもの。軽い句調も四句目らしい味を出しています。


 五   秋刀魚焼く煙の向こうに子らの顔      女 晩秋


膝送りはこれより二巡目入り。早い付番が笑女さんに回ってきました。本来はこの五句目が月の座となるのが通例ですが、ここで月を詠むと式目で「二句去(にくさり)」と定められている「天象」に属する第三の「中空」と障ることになるので、月は次に繰り下げる(「月をこぼす)ことにしました。本句は前句をそれと同じ生活場面で承けたもので、屋外の場景から室内へと場を代えて変化を持たせようとした工夫が感じられます。


 折端   月への旅行夢はふくらむ         糸 三秋/月


上記の理由によって最初の月の座は折端に移りました。掲句は前句の「子ら」を付所に月旅行の句材を導き出したもの。この月は眼前の景を詠んだものではありませんが、連句では「書き割りの月」と呼ばれ、このように実際に空に出ていない月を詠むことも許されます。
(この項続く)

07/11のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。台風が過ぎて夏空の戻った週末の良い一日を! #kigo
07-11 07:13

【今日の季語1656】飛魚(とびうお):方言名「あご」の傍題も。翼状の胸鰭を用いて海上を飛行するところからこの名が出た。夏に多く獲れ、刺身や焼き魚などとして食される。◆飛魚の海を仏教渡来せり(吉田汀史) #jhaiku #kigo
07-11 05:00

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自転車散行 -直昇飛機(19)-
IMGP4248a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

本日も7月8日撮影の画像を掲載します。

当日、調布飛行場に到着して間もない11時を少し過ぎた頃、東の空からヘリの飛行音が聞こえ、やがて赤く塗られた機体が空港に接近してきました。カメラのファインダー越しに遠望してみると機腹に書かれた「とやま」の文字が確認されます。すでに6月30日にその飛翔の姿を捉えた、富山県消防防災航空隊所有のJA6768ベル412EP(Bell 412EP)に間違いありません。朝から試験飛行に出て帰着したところにうまく出くわしたわけです。

機体はそのまま滑走路を南から北に低空ホバリング移動しながらヘリポートに向かい、発進態勢を整えていた同機種のJA6760機の近くに着陸しました。画像⑤は両機の並んだ姿を50㎜近くにズームアウトさせて撮ったものです。

これまでの当ブログの記事に見るように、本機は6月初め頃から東邦航空の格納庫で点検整備を受けていましたが、富山県に戻って消防業務に復帰する日が近付いてきたようです。

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07/10のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。台風の接近に注意して週央の良い一日を! #kigo
07-10 05:29

【今日の季語1655】青田道(あおたみち):「青田風」「青田波」などと並ぶ「青田」の傍題の一つ。穂に出る前のみずみずしい稲が田の面を青く染める中を畦道が一直線に走る。◆青田道父母眠る地の遠くして(桑垣信子) #jhaiku #kigo
07-10 05:00

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自転車散行 -下降六態-
IMGP4306a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

昨日と同じ7月8日に撮影した画像を掲載します。

被写機体JA282Jは当ブログ初登場の中型単発機で、機尾の First Flying の洋文字が示す第一航空社所有のセスナ208Bグランドキャラバン(Cessna 208B Grand Caravan )型機です。

11:30、北の空に姿を現した本機は、下降から着陸態勢に移り(①~④)、着陸地点からUターンして給油所に向かいました(⑤)。⑥は給油を終えて自力走行により駐機場に戻る姿で、その右側に見えるのは本機の近縁機種にあたるJA8895機。こちらも後日改めて画像を掲載したいと思います。

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07/09のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。雨催いの天候が続く週央の良い一日を! #kigo
07-09 06:06

【今日の季語1654】伽羅蕗(きゃらぶき):山菜の「蕗」を醤油や砂糖などで味付けして煮詰めた食べ物。黒く煮詰められた形状が香木の伽羅を思わせるところからこの名が出た。◆伽羅蕗の滅法辛き御寺かな(川端茅舎) #jhaiku #kigo
07-09 05:00

とびぃ
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自転車散行 -直昇飛機(18)-
IMGP4295a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.08撮影)

昨日はようやく梅雨の晴れ間を得て、6日ぶりに調布飛行場に立ち寄ってきました。待機時間は1時間を少し越える程度の短いものでしたが、その間に大小5機の下降に加えてヘリ2機の飛翔の姿をカメラに収めることができました。本日掲載するのはその中から選んだヘリの発進画像です。

被写機体JA6760は和歌山県防災航空隊所属のベル412EP(Bell 412EP)型機。本機の画像は、5月22日に当飛行場に飛来した折のものと、6月3日に撮影した分解整備中の姿がこれまでに掲載されていますが、ここに掲げたのはそれらの作業が完了して試験飛行に出る折の機姿を捉えたものです。

空港到着時すでにヘリポートに駐機していた本機は、11:21に最後点検(①)と給油(②)を受けた後、11:47にエンジンを始動(③)、滑走路をホバリング移動(④~⑥)しながら、東の空に向かって上昇(⑦)していきました。

三度にわたる撮影の機会を得たことから、本機は飛来から試験飛行までおよそひと月半の時日を閲したことが知られます。

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07/08のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。台風情報に気を付けて週初の良い一日を! #kigo
07-08 06:28

【今日の季語1653】初蝉(はつぜみ):「蝉」の傍題の一つでその年に初めて聞く蝉の声をいう。特定の固有種を指すわけではないが「にいにい蝉」は他に先立って鳴き始める。◆初蝉やまだ濡れてゐる声なりし(内山和江) #jhaiku #kigo
07-08 05:00

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身辺雑記 - 初ゴーヤ -
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*東京・国分寺 FUJIFILM XQ1 (2014.07.07撮影)

このところの雨続きで飛行機画像が払底してきたので、本日は趣を変えて身辺雑記で凌ぐことにします。

拙宅の二階ベランダのゴーヤが食べ頃になったので、その姿をカメラに収めた後、家内が仕立ててくれたゴーヤチャンプルーを賞味しました。新鮮な苦みが心地好く口中に拡がり夕餉の一献がよく進みました。

俳句では「ゴーヤ」は「茘枝(れいし)」の傍題で「苦瓜」とも呼ばれます。そこで早速、

 苦瓜や軒を窺う蔓の先    宗海

などと案じてみたのですが、残念ながらこの句材は晩秋の季語なので当季の句にはなりませんね。


07/07のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。今日から晩夏に入る週初の良い一日を! #kigo
07-07 05:35

【今日の季語1652】小暑(しょうしょ):二十四節気の一つ。夏至から十五日を過ぎて今日から「暑中」に入り晩夏を迎えるが、本格的な暑さの時季が訪れるのは次の「大暑」から。◆採血の跡黄味がかる小暑かな(高澤良一) #jhaiku #kigo
07-07 05:00

とびぃ
身辺雑記
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自転車散行 -下降六態-
IMGP4206a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.02撮影)

本日も7月2日撮影の蔵出し画像をご覧に入れます。被写機体は昨日掲載したJA889Gと同じく共立航空撮影社の所有にかかるJA888Pで、機種はそれより幾分大きめのセスナ208Bキャラバン(Cessa 208B Grand Caravan)型。この機体もこのところよく目にするもので、当ブログではすでに5月3日と6月29日の記事にこれと同じ機体の画像を収めています。

11:42に北の空に姿を現した本機は着陸態勢に入り(①~④)、着陸後滑走路南端でUターンして給油所まで自力走行をして(⑤)燃料を補給した後、牽引車に牽かれて(⑥)駐機場に向かいました。

ところで画面⑥に見るように航空機の牽引車は左ハンドルですね。なぜそうなのかをネットで調べてみたところ、次のような理由に基づくということでした。

船は原則として左舷を接岸して乗降することに倣って飛行機も旅客の乗降を左側原則としており、右側は手荷物や貨物を搭載する作業エリアにあたる。積みおろし後は主翼の後ろを通って走行するので、常に運転者の左側に飛行機があることになるため、牽引車のハンドルが左にあったほうがより安全確認がしやすい。 ("OKWave"サイト質問ページによる)

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07/06のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。梅雨も中休みに入った休日の良い一日を! #kigo
07-06 05:34

【今日の季語1651:別記】同じ擬人名生物の「源五郎鮒」を略して「源五郎」と称することもあり、これと区別するための「源五郎虫」の名も傍題に。 #jhaiku #kigo
07-06 05:01

【今日の季語1651】源五郎(げんごろう):ゲンゴロウ科の水生昆虫。背面は緑の光沢を帯びた黒色で平たい後ろ足を櫂のように動かして泳ぐ。近年生息地の破壊により激減した。◆掌に掬ふ水に山あり源五郎(岡田久慧) #jhaiku #kigo
07-06 05:00

とびぃ
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自転車散行 -下降五態-
IMGP4195a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.02撮影)

本日の画像は昨日掲載したセスナTU206機に続いて11:36に下降してきた機体を捉えたものです。

被写機体JA889Gは共立航空撮影社所有のセスナ208キャラバン(Cessna 208 Caravan I)型機。すでに6月17日の記事で言及したように、当社はこの機種に属する機体を8機所有しており、当ブログではこれまでにその中の5機の画像を掲載しています。本日さらに初登場機が加わったのでこの機種の画像コレクションはこれで6枚になりました。その長大な機体を改めてご覧下さい。

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07/05のツイートまとめ
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【今日の季語1650】黴の香(かびのか):「黴」の傍題の一つで「黴匂ふ」とも。黴は季を問わず発生するが高温多湿のこの時季にはことに多くみられる。鬱陶しい梅雨期の代表格。◆黴の香の帯因習を巻く如く(馬場移公子) #jhaiku #kigo
07-05 05:00

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自転車散行 -下降六態-
IMGP4153a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.07.02撮影)

本日の画像は7月2日に撮影したもの。この日は調布空港に到着した11時から12時までの間に中小4機の下降場面を目にすることができました。ここに掲載するのは2番目に下降してきたJA3730機を捉えた画像です。

①は11:29に北の空に姿を現した本機の正面画像。毎度の事ながら、着陸ライトを点して下降してくる機影を遠方に確認した時のわくわく感がたまりません。

②・③は撮影地点東側を通過する本機の姿。②は手ブレを生じ、③は機尾が画面から外れた失敗作ですが、臨場感を出すためにあえて掲載しました。③は機体の文字を確認するのにも好都合な1枚です。

④・⑤は着陸場面。④には赤く塗られた2基の進入角指示灯が写っています。⑥は滑走路東側の給油所で燃料補給を受ける姿です。

本機は川崎航空社の所有するセスナTU206F(Cessna TU206F Turbo Stationair)型機で、当ブログ初登場の機体です。なお当社のホームページによれば本機はライカ製の航空測量用アナログカメラを登載しており、画像③の機首に見える「フジヤマ」の文字はこの会社の所属するグループ名であることが知られます。

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07/04のツイートまとめ
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今日の季語リツィータの皆さん、おはようございます。今朝も季語の拡散ありがとうございます。梅雨空が続く週末の良い一日を! #kigo
07-04 05:55

【今日の季語1649】浮葉(うきは):「蓮の浮葉」の省略形傍題で「蓮浮葉」とも。まだ茎の伸びていない蓮の若葉が水面に浮かんだように見えるところからこの呼び名が出た。◆鬼蓮のまだいとけなき浮葉かな(杉浦東雲) #jhaiku #kigo
07-04 05:00

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自転車散行 -発着七態-
IMGP3951a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.06.30撮影)

本日の画像も7月2日に掲載したヘリと同じく、6月30日の昼前後にわたって発進と着陸の様子を捉えたもの。被写機体JA3357は個人所有のビーチクラフトC33Aデボネア(Beechcraft 35C-33A Debonair)型機。これまで目にしたことのない当ブログ初登場の機体です。

①~③は11:29から11:34の間に撮影した待機から発進までの機姿。ずんぐりした小型単発機が大きなプロペラ音を響かせながら南に上昇して行きました。

それから昼をはさんで再び飛行場に戻り滑走路西側の丘麓に待機していると、14:17に再び同じ機体が北の空に姿を見せました。④~⑦はその着陸までの状況を捉えた連続画像です。

前回のヘリ同様、自転車散行の帰途再び飛行場に立ち寄ったことが良い仕合わせを招いてくれました。

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07/03のツイートまとめ
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【今日の季語1648】蚊の声(かのこえ):三夏の季語「蚊」の傍題の一つで「蚊の唸(うな)り」とも。かすかな蚊の羽音を「声」として捉えたところに俳味を感じさせるものがある。◆竹切りて蚊の声遠き夕べかな(白雄) #jhaiku #kigo
07-03 05:00

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自転車散行 -降下五態-
IMGP3901a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.06.27撮影)

本日の画像は6月27に撮影したもので、共立航空撮影社所有JA3710セスナ207 (Cessna T207A Turbo Stationair 7)機が調布飛行場北側から降下して着陸するまでの姿を捉えた連続写真です。

12:01に梅雨晴れの空に姿を現した本機は夏雲を背景に降下を続けて着陸態勢に入った後、タイアを軋ませながら滑走路に着陸しました。

なお本機は3月30日の当ブログ記事にもその降下体画像を掲載したことがあり、これが二度目の登場になります。

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06/02のツイートまとめ
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【今日の季語1647】黒南風(くろはえ):近畿以西では梅雨期に吹く南風を「はえ」と呼ぶ。梅雨明け後に吹く「白南風」に対して、梅雨時の暗い空を吹く南風に「黒」を冠した呼称。◆黒南風や筑波の二神雲がくれ(後藤真佐子) #jhaiku #kigo
07-02 05:00

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自転車散行 -直昇飛機(17)-
IMGP4068a.jpg *東京・調布 PENTAX K-7+SIGMA 70-300mm f4-5.6 APO DG MACRO (2014.06.30撮影)

本日の画像は、5月27日にその静止体画像を掲載した富山県消防防災航空隊所有JA6768ベル412EP(Bell 412EP)大型ヘリの降下から格納に至るまでの場面。一昨日の自転車散行の折に撮影したものです。

11時30分頃に飛行場に立ち寄ったところ、滑走路北側のヘリポートに駐機中の本機が見えたのでその姿をカメラに収め、他機の発着を撮影しながら1時間ほど待機していたのですが、いっこうに飛び立つ気配を見せません。やむなくいつもの散行コースを辿った後、深大寺門前で蕎麦を食し終えて野川沿いの道から野川公園に入りました。いつもはここを周回して走行距離の調整を行うのですが、ヘリのことが気になるので再び飛行場に引き返しました。

ところがそこにはすでにヘリの姿はありません。離陸姿を撮り逃がしたことを悔やんだもののすでに後の祭り。気を取り直して帰着を待つことに決め、いつも待機場所としている木陰に腰を下ろして様子を見ることにしました。ところがそれからおよそ30分後の14:18、爆音をとどろかせながらヘリが東の空から飛行場に近付いてきます。望遠レンズのファインダー越しに確認すると鮮やかな機体の赤が見えます。当機に相違ありません。

かくして滑走路南側から低空ホバリング移動中の飛翔姿(①~③)、着陸後に給油車から燃料を受け(④)、牽引(⑤)から格納庫入り(⑥)までの状況をつぶさに捉えることができました。待てば日和あるは海路のみならず空路も然りであることを身をもって体験した次第です。

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07/01のツイートまとめ
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【今日の季語1646】鰹釣(かつおつり):「鰹船」の傍題も。同季別題の「鰹」を獲る漁。沖に出た漁船の上から一本釣りで次々に釣り上げる豪快な場面は夏の景物にふさわしい。◆鰹釣撒餌(まきえ)に海の気色立つ(斎藤朗笛) #jhaiku #kigo
07-01 05:00

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