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【今日の季語2823:別記②】前者の用法は「種浸し俵にすだく小蜷(こにな)かな(松根東洋城)」に見るように、昭和期に及んでもなお残存していたことが知られる。これを《虫が集まって鳴く》意に狭く用いるようになったのは存外新しいことである。 #jhaiku #kigo
09-20 05:04

【今日の季語2823:別記①】蕉門俳諧作品には、スダクを虫類以外について用いた「藻にすだく白魚やとらば消えぬべき(芭蕉)」や、鳴かない虫についても使われたことを示す「梨花さらに柿の葉に蝶すだくらん(嵐蘭)」などの例がある。 #jhaiku #kigo
09-20 05:01

【今日の季語2823】虫(むし)すだく:三秋の虫類季語「虫」の傍題の一つ。古語スダクは本来生物一般について群がり集まる意を表したのが、やがて虫や鳥が集まって鳴く意に特化され、近代には虫に特定されるに至った。◆捨舟の朽ちゆくままに虫すだく(下平しづ子) #jhaiku #kigo
09-20 05:00

とびぃ
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twryossy

【今日の季語2822:別記】例句に見える「得手(えて)」は《得意とするわざ》をいう芸能用語に出自を持つ詞で、世阿弥『風姿花伝』<1400頃>に使用例がある。他の植物に先がけて紅葉する桜を擬人化した表現には蕉門俳人に似合わしい俳諧ぶりが感じられる。 #jhaiku #kigo
09-19 05:01

【今日の季語2822】桜紅葉(さくらもみじ):仲秋の植物季語。単独の「紅葉」は紅く染まったカエデの葉を指し、他の植物には個別名を冠して用いる。多くは晩秋の季語であるが、サクラは他より早く色付くところから当季とされる。◆早咲の得手を桜の紅葉かな(丈草) #jhaiku #kigo
09-19 05:00

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twryossy

【今日の季語2821:別記②】ギリシャ神話にはこの星座を巡る伝説がいくつかあるが、その中に、大神ゼウスがスパルタ王妃レダに恋してその許に通うために白鳥に変身した姿として伝えるものがある。 #jhaiku #kigo
09-18 05:02

【今日の季語2821:別記①】この星座の鳥尾部分に位置する一等星デネブを頂点に、翼の先まで星座線を延ばさず、短く十字型に繋いだ形は、南天の南十字に対して「北十字」と呼ばれる。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にはこの呼称が登場する。 #jhaiku #kigo
09-18 05:01

【今日の季語2821】白鳥座(はくちょうざ):三秋の天文季語「秋の星」の個別傍題。銀河に拡がる星座の一つで、夏から秋にかけて北天に架かる。その形を白鳥が羽を伸ばして飛翔する姿に見立ててこの名が生まれた。◆船包む大いなる闇白鳥座(杉村典亮) #jhaiku #kigo
09-18 05:00

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twryossy

【今日の季語2820:別記②】概して言えば、単独の「金魚」句に比べて他の三季のそれには、なにくれの趣向がこらされていて俳味に富む印象を受ける。その根底には《季節外れ》の要素がプラス方向に働いているように感じられる。 #jhaiku #kigo
09-17 05:02

【今日の季語2820:別記①】しかし実際には「ふてぶてしく春の金魚となりゆける(桂 信子)」「骨董屋冬の金魚のなまなまし(飯島晴子)」、さらに他季の季語を併用した「春隣金魚飼はうか飼ふまいか(鈴木真砂女)」などの例句も散見する。 #jhaiku #kigo
09-17 05:01

【今日の季語2820】秋の金魚(あきのきんぎょ):三秋の魚類季語。単独では三夏の季題となる「金魚」に「秋」を冠して当季に移した。この方式は他の二季にも及ぼし得るはずだが、歳時記にはそれらは立項されていない。◆一匹の黒い金魚を飼うて秋(富澤赤黄男) #jhaiku #kigo
09-17 05:00

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twryossy

【今日の季語2819:別記②】後に《海》を指すことが多くなり、《湖》については《水》を冠したミヅウミや、《塩水》に対する《淡水》の意を添えたアハウミ(淡海。後にアフミを経てオウミ)が用いられるようになり、「湖」にミヅウミの字訓が定着を見るに至った。 #jhaiku #kigo
09-16 05:02

【今日の季語2819:別記①】ウミは本来、広々と水を湛(たた)えた場所をいう呼称で、古くは《海》ばかりでなく《湖》や《池・沼》についても用いられた。塩水であることを表す場合には、《塩》を冠した特化形のシホウミを用いることもあった。 #jhaiku #kigo
09-16 05:01

【今日の季語2819】秋の湖(あきのうみ):三秋の地理季語「秋の湖(みずうみ)」の別訓傍題。五拍形の収まりやすさが好まれて、例句では本題よりもこの形を用いた作が多い。◆落日は火の帯太き秋の湖(神原栄二) #jhaiku #kigo
09-16 05:00

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twryossy

【今日の季語2818:別記】本題のイネコキとは、刈り取った稲穂の先に付いた籾(もみ)を竹や鉄などの櫛形の歯に引っ掛けて落とす作業を言うのが本義。その動作を表すコクは「こき落とす」や、マイナス評価の加わった「こき下ろす」などの複合動詞に残存している。 #jhaiku #kigo
09-15 05:01

【今日の季語2818】稲扱機(いねこきき):仲秋の生活季語「稲扱(いねこき)」の傍題。モーター仕掛けの「脱穀機」や昔行われていた手打ち棒による「稲打(いねうち)」の別名も。◆踏むたびに喘ぐ暮光の稲扱機(近藤一鴻) #jhaiku #kigo
09-15 05:00

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twryossy

【今日の季語2817:別記②】例句上五の「帛を裂く」は、楽天詩「帛ヲ裂クガ如シ」を踏まえた「本歌取り」であるのに対して、琵琶の「一声」を「流れ」と翻転させたところには蕪村の優れた言語感覚が働いており、それらが季語と響きあって妙なる楽の音を奏でている。 #jhaiku #kigo
09-14 05:02

【今日の季語2817:別記①】例句の蕪村吟に添えられた詞書には「『四絃一声如裂帛』と白居易が琵琶の妙音を比喩せる絶唱をおもひ出て」とあることから、『長恨歌』と並んで往時の文人に愛誦された白楽天の漢詩『琵琶行』に触発された詠であることが知られる。 #jhaiku #kigo
09-14 05:01

【今日の季語2817】秋の声(あきのこえ):三秋の天文季語で「秋声」の漢語形傍題も。風の音や木々の葉擦れなど物寂しさを覚えさせる物音、さらには秋の情趣を感じさせる幽玄な響きを漠然というのにも用いる。◆帛(きぬ)を裂く琵琶の流れや秋の声(蕪村) #jhaiku #kigo
09-14 05:00

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【今日の季語2816:別記②】「犀」の字音サイは古代中国南方系の「呉音」に従う読みで、動物名のサイはこの一例。一方「木犀」におけるセイは、平安期に入唐僧などが伝えた北方系の「漢音」に従う読み。動物名サイよりも植物名モクセイの伝来が遅いことになる。 #jhaiku #kigo
09-13 05:02

【今日の季語2816:別記①】「木犀」は中国の俗称を伝えたもので、樹皮が犀の皮に似ているところから出たとされる。他に原産地の「桂林」に由来する「桂花」や、その香りの高さをいう「九里香」などの別名もある。本体が日本に伝来したのは室町後期頃のこと。 #jhaiku #kigo
09-13 05:01

【今日の季語2816】銀木犀(ぎんもくせい):仲秋の植物季語の個別傍題。本題の「木犀」はこれに「金木犀」「薄黄木犀」を含めた総称としても用いられるが、実際は「銀木犀」の別名。◆友らみな白髪をまじへ銀木犀(三橋鷹女) #jhaiku #kigo
09-13 05:00

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09/12のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2815:別記③】マッサオ(真っ青)にもこのサが含まれている。原形「サ・アヲ(青)」の後部要素母音のアが脱落してサヲとなり、それに《純粋》の意を添える接頭語マ(真)が付いたマサヲに、さらに強調を表す促音が加わりマッサヲの形が生まれた。 #jhaiku #kig
09-12 05:03

【今日の季語2815:別記②】漢語「彷徨」に用いる熟字訓サマヨフについてもこのことが当てはまる。この語形は上記と同じ接頭語サがマヨフ(迷)に上接したもので、実質的な意味は後部要素マヨフにある。 #jhaiku #kigo
09-12 05:02

【今日の季語2815:別記①】これと同じ接頭語は、サユリ(小百合)・サヨ(小夜)・サギリ(狭霧)などの古語にも含まれており、「小」「狭」などの漢字が当てられるが、その実体は本語と同じく、漢字が表すような実質的な意味はない。 #jhaiku #kigoo
09-12 05:01

【今日の季語2815】小牡鹿(さおしか):三秋の生類季語「鹿」の傍題で単に「牡鹿」とも。語頭サには「小」字を当てるのが通例だが、これは軽い意味を添える接頭語で《小さい》の実質的な意味はない。◆小牡鹿の斑(ふ)を引き締めて海に立つ(鷹羽狩行) #jhaiku #kigo
09-12 05:00

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twryossy

【今日の季語2814:別記】この虫を対象とする季語は、三夏の「蟻」をはさんで仲春の「蟻穴を出づ」と仲秋の「蟻穴に入る」が観音開きの趣で対峙する。「穴」の《出入り》に纏わるこのような関係は、「虫」一般や「蛇」などにも見られる。 #jhaiku #kigo
09-11 05:01

【今日の季語2814】秋の蟻(あきのあり):三秋の生類季語。単独では三夏の季語になる「蟻」に「秋」を冠して当季に転じた。活発な動きを見せていた蟻もこの時季には活動が鈍くなってあまり姿を見せなくなる。◆蟬の眼をはこんでゐたる秋の蟻(大木あまり) #jhaiku #kigo
09-11 05:00

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【今日の季語2813:別記②】例句の構造は、①「吊ればすぐ風来る蚊帳」を「の」が承けて「別れ」に掛かる、②「吊ればすぐ風来る」が「蚊帳の別れ」に掛かる、の両様に解し得るが、《夏の間涼しさを運んでくれたその蚊帳との別れ》に句眼を置く①を良しとすべきか。 #jhaiku #kigo
09-10 05:02

【今日の季語2813:別記①】上掲例句もまた後者の心情を一句の眼目とした吟であることは明か。「吊ればすぐ風来る」という平易な詞で蚊帳の本義を見定めた措辞にも心地よさが感じられる。#jhaiku #kigo
09-10 05:01

【今日の季語2813】蚊帳の別れ(かやのわかれ):三秋の生活季語「秋の蚊帳」の傍題。三夏の季語「蚊帳」を吊らずに済む時季を迎えて、手間の省ける安らかさとその裏に潜む名残惜しさを綯い交ぜにした心情が籠もる。◆吊ればすぐ風来る蚊帳のわかれかな(鈴木真砂女) #jhaiku #kigo
09-10 05:00

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【今日の季語2812:別記】『日本書紀』<720>仁徳六二年五月の条に、「氷室(ひむろ)」に敷く「茅萩」にススキの和訓を施した例があり、古くは特定の草名ではなく、カヤ・ハギ。アシ・オギなどの丈の高い草の総称であったことを示している。 #jhaiku #kigo
09-09 05:01

【今日の季語2812】芒野(すすきの):三秋の植物季語「薄・芒」の傍題の一つで「薄原」とも。ススキはイネ科の多年草で毎年夏から秋にかけて人の背丈を越すほどの茎を伸ばし、先端に白い花穂を付ける。◆芒野の鳶より低し賤ヶ岳(水原秋櫻子) #jhaiku #kigo
09-09 05:00

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twryossy

【今日の季語2811:別記④】このことを考え合わせれば、サハヤカもその一類と見なすのが妥当であり、これに基づいて、本語の歴史的仮名遣いは通説の「さはやか」に従うのがよいと判断される。#jhaiku #kig
09-08 05:29

【今日の季語2811:別記③】この観点に立てば、サハ・サワはいずれもその要件を備えているが、前者のサハには、《はっきりしたさま》を表す語根として、サハサハ、サバサバ、サッパリなどの副詞を派生した例が他方に存在する。#jhaiku #kig
09-08 05:28

【今日の季語2811:別記②】本語が「●●ヤカ」の形に分析されることには明白で、その後部要素ヤカは、ニギヤカ・シメヤカなどに見るように、擬音語・擬態語に付いて《~らしいさま》の意を添える働きがあることから、本語の前部要素もこれにあたると見るのが妥当である。#jhaiku #kig
09-08 05:18

【今日の季語2811:別記①】本題「爽やか」の歴史的仮名遣は、平安期の表記例に基づいて「さはやか」とされているが、すでにハ行の表記に混乱が生じていた時代のものであることになお疑問の余地が残されており、「さわやか」をよしとする立場もある。 #jhaiku #kig
09-08 05:01

【今日の季語2811】爽涼(そうりょう):三秋の時候季語「爽やか」の漢語傍題で「爽気」「秋爽」などとも。「涼し」をはじめ「涼気」「涼雨」「涼味」などは三夏になるが、「爽」字と熟合すると秋涼をいう季語に転ずる。◆爽涼や日々の仕入れの味噌醤油(鈴木真砂女) #jhaiku #kigo
09-08 05:00

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twryossy

【今日の季語2810】白露(はくろ):仲秋の二十四節気季語。歳時記『改正月令博物筌』(1808)に「陰気やうやく純にして露凝りて白し。ゆゑに白露といへり」とある。「しらつゆ」の字訓読みは三秋の季語「露」の傍題に。◆漬梅の紅のひと粒白露の日(飯田龍太) #jhaiku #kigo
09-07 05:00

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【今日の季語2809:別記③】本季語には「つづれさせ」の傍題もある。これは、冬が来る前に「綴(つづれ =衣の破れ)」を刺し繕うように促す《綴れ刺せ》と鳴く意から生まれた呼称とされるが、上記チチロにはチヂロの濁音形もあり、それがツヅレに転じたものか。 #jhaiku #kigo
09-06 05:03

【今日の季語2809:別記②】古形コホロギは、本来キリギリスやマツムシまでも含めた秋に鳴く虫の総称であったのが、後代に細分化されて固定したもの。平安期には上記漢語「蟋蟀」にキリギリスの和訓を与えていた例もあり、混乱があったことを示している。 #jhaiku #kigo
09-06 05:02

【今日の季語2809:別記①】この虫の漢字表記は漢語「蟋蟀(しっしゅつ)」を借用したもの。上字「蟋」は意符「虫」にこの虫の羽音を表す声符「悉(しつ)」を合わせて作られた形声文字。和語の「こほろぎ」も虫の声をコホロと聞いたことから生まれたとされる。 #jhaiku #kigo
09-06 05:01

【今日の季語2809】ちちろ虫(むし):三秋の虫類季語「蟋蟀(こおろぎ)」の異名傍題。「虫」を省いた形でも。その「ちちろ」は、コオロギの声を「ちろちろ」と聞きなした擬声語の短縮形であろう。◆死はそこに深井の上のちちろ虫(林 翔) #jhaiku #kigo
09-06 05:00

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【今日の季語2808:別記】さは言え、例句の「宿」を自宅と受けとめたのでは、気の抜けた麦酒のごとき趣を呈するのは必至。これを旅宿と解さなければ、「ものともせざる」の大胆な措辞から生まれる俳味がどこぞへ消えてしまう。 #jhaiku #kigo
09-05 05:03

【今日の季語2808】秋の宿(あきのやど):三秋の生活季語で「秋の家」などの傍題も。「宿」は旅宿に主眼を置くものであろうが、唱歌「埴生の宿」に例を見るように、《我が家》の意に用いても何ら不都合はあるまい。◆贋大観ものともせざる秋の宿(亀田虎童子) #jhaiku #kigo
09-05 05:02

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【今日の季語2807:別記③】「鯊の秋」と同じく「~の秋」の形を取る季語は40近くに達する。いずれも秋を感じさせるものが配されているが、生類と結んだものには本語の他に「鮭の秋」「虫の秋」があり、季語の世界では「鯊」が鮭と並ぶ存在であることを示している。 #jhaiku #kigo
09-04 05:38

【今日の季語2807:別記②】島根県にはハゼを指す「スナフキ(砂吹)」という方言があり、上記の「鯊」の中国における字義と一致する。この魚の命名に関して、時空を隔てて共通の把握のあったことを示す興味深い事例である。#jhaiku #kigo
09-04 05:02

【今日の季語2807:別記①】ハゼの語源は不明。文献にこの魚名が登場するのは室町後期以降でさほど古いものではない。「鯊」字は中国の古字書に「沙(すな)ヲ吹ク小魚」とあるところから、声符と意符を兼ねた「沙」と「魚」を取り合わせた漢字であることが知られる。 #jhaiku #kigo
09-04 05:01

【今日の季語2807】鯊の秋(はぜのあき):三秋の生類季語「鯊」の傍題の一つで「沙魚日和」などとも。単独でも秋季となる「鯊」に「秋」字を配したところから天象の要素が加味され拡がりが生まれた。◆相似たる二人漁翁や鯊の秋(河野静雲) #jhaiku #kigo
09-04 05:00

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【今日の季語2806:別記】モズに「百舌鳥」の熟字表記を用いた例は万葉集にあるが、中国の本草書に出る「百舌」が早く、これが日本に伝わったと見られる。「百舌」の表記は、この鳥がよく鳴くこと、あるいは他の多くの鳥の鳴き真似をすることに基づく。 #jhaiku #kigo
09-03 05:01

【今日の季語2806】鵙の高音(もずのたかね):三秋の鳥類季語「鵙」の傍題の一つで五拍形の「鵙高音」「鵙の声」や「鵙猛(たけ)る」の傍題でも。秋空を切り裂くような鋭い鳴き声は縄張り宣言にあたる。◆窯開けや鵙の高音に囃されて(鈴木真砂女) #jhaiku #kigo
09-03 05:00

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【今日の季語2805】一葉落(ひとはお)つ:初秋の植物季語「桐一葉」の傍題の一つ。単に「一葉」だけの形の傍題も。他の木に先んじて葉を落とすところから「桐一葉落ちて天下の秋を知る」の成句が生まれた。◆地に還るものに音なし一葉落つ(吉岡鳴石) #jhaiku #kigo
09-02 05:00

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【今日の季語2804:別記③】例句の「やはらかに」は、勝ち力士の所作を通してその安らかな心持ちが的確に表されており、「人分け行く」は土俵を取り囲む見物衆の数の多さを伝えて余すところなく、その力士の小気味良い勝ちぶりまでが目に浮かんでくる。 #jhaiku #kigo
09-01 05:03

【今日の季語2804:別記②】例句にも用いられた別表記の「角力」は、中国で使用された熟字に基づくもの。『日本書紀』垂仁七年七月の記事に見える「捔力」の例はこの流れを汲むもの。「角」には《競う・争う》の字義があり、この熟字は《力を比べる》意を表す。 #jhaiku #kigo
09-01 05:02

【今日の季語2804:別記①】「相撲」の歴史的仮名遣「すまふ」は、古語動詞スマフの終止・連体形の名詞化したものと解するところから出たものであるが、別にその連用形スマヒのウ音便形と解して「すまう」をよしとする立場もある。 #jhaiku #kigo
09-01 05:01

【今日の季語2804】勝相撲(かちずもう):初秋の生活季語「相撲」の傍題の一つでこれに対する「負相撲」も。宮中で開かれる「相撲の節(すまいのせち)」が旧暦七月の行事であることから「相撲」は初秋の季語に定められた。◆やはらかに人分け行くや勝角力(几董) #jhaiku #kigo
09-01 05:00

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【今日の季語2803:別記③】このことは《他者を嫌って排斥する》意を表すツマハジキ(爪弾)についても適用される。爪を強くはじいて不満や軽蔑の気持を表すことをいうのが本義で、そこからこの語義が生まれた。《爪ヲ弾く》が原義で《爪デ弾く》の意ではない。 #jhaiku #kigo
08-31 05:03

【今日の季語2803:別記②】メハジキの語義を子どもが草の茎を瞼の間に挟んで飛ばす意に解し、そのことに疑問を呈す向きもあるが、これは勇み足であろう。本語の意味領域は《茎の力で瞼を開ける》ところまでで、《瞼で茎を飛ばす》ところにまでは及んでいない。 #jhaiku #kigo
08-31 05:02

【今日の季語2803:別記①】この和名の歴史は意外に古く、平安初期の漢和字書『新撰字鏡』<898-901頃>「茺蔚」の項にはすでに「女波志支(めはじき)」の万葉仮名表記和訓が見える。漢方ではこれを干して利尿・解熱薬などに用いる。 #jhaiku #kigo
08-31 05:01

【今日の季語2803】めはじき:初秋の植物季語でシソ科の越年草ヤクモソウ(益母草)の和名。草名のいわれは、子どもがこの草の茎を短く切って瞼に填め、目を開かせて遊ぶところから出たとされる。◆めはじきや恋のいろはの目をつくる(麻田椎花) #jhaiku #kigo
08-31 05:00

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08/30のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2802:別記③】韓国でこの花を「無窮花(ムグンファ)」と呼んで国花とするのは、次々に咲き続ける花の姿に窮まることのない生命の力を看取したことによる。上記の成句は原詩の趣旨とは逆の否定的評価をこの花に与えたもの。 #jhaiku #kigo
08-30 05:03

【今日の季語2802:別記②】木槿の花は、儚いものを喩えた「槿花一日の栄」の成句で知られるが、出典の『白氏文集』では《千年の齢を保つ松の木でもいずれは朽ち果てる》と詠じたその対句として《槿の花は一日の命だがその生を全うする》とこれを称揚している。 #jhaiku #kigo
08-30 05:02

【今日の季語2802:別記①】この花の古名傍題「きはちす」は『倭名類聚鈔』草木部「蕣」の項の「岐波知須(きばちす)」の字訓に基づくもので、「地蓮華」とあることから《キ(木)ハチス(蓮)》の意であることが知られるが、その実体についてはなお疑問が残る。 #jhaiku #kigo
08-30 05:01

【今日の季語2802】花木槿(はなむくげ):初秋の植物季語「木槿」の傍題の一つで「白木槿」「紅木槿」の特定傍題も。夏から秋にかけて次々と新たな花が咲き続ける。◆蝶去りて風ばかりなる花木槿(安倍希佐恵) #jhaiku #kigo
08-30 05:00

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08/29のツイートまとめ
twryossy

北の鳥をば打ち落とさんと  虚しく響く威し銃      宗海合いの手はもちろん、デンデン(笑)#時事都々逸 #jijidodo
08-29 07:34

【今日の季語2801:別記②】本日の例句は、腹に響くような威銃の重い爆発音に、これとは対極的な粥の膜という,あえかな句材を取り合わせたところに配合の妙があり、作者の手腕の確かさを感じさせる。 #jhaiku #kigo
08-29 05:02

【今日の季語2801:別記①】この本体は稲田に降りて稲穂の実りを啄む鳥を追い払うために大きな爆発音を響かせる円筒状の装置。銃身や砲身を《筒》に擬えて「つつ」と呼び、転じて小銃や大砲の呼称になったのは、種子島銃の渡来後まもない時期にまで遡る。 #jhaiku #kigo
08-29 05:01

【今日の季語2801】威銃(おどしづつ):三秋の生活季語。本題は「威銃打(おどしじゅうう)つ」だが冗長なことと、「銃」の訓読みが好まれこの傍題を用いた例句が主流を占める。別題「鳥威し」も本季語に重なるところがある。◆朝粥の膜吹きをれば威し銃(吉田玉恵) #jhaiku #kigo
08-29 05:00

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08/28のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2800:追記】今日の通番は切りの良い2800。ここまで来ればもはや3000番達成まであと200日。それまでは達者でいたいと本日の季語に因む「願の糸」を七夕竹に掛けています。引き続きよろしくご贔屓のほどを<(_ _)>
08-28 05:03

【今日の季語2800:別記②】これは、行事の内容面における両国文化の融合ばかりでなく、漢語の「七夕」とその字訓「たなばた」においても、これと軌を一にする言語面における和漢の混淆があったことを示すものである。 #jhaiku #kigo
08-28 05:02

【今日の季語2800:別記①】「七夕(しちせき)」は、牽牛織女伝説にちなむ上記の乞巧奠が行われる《七日の夕》を指す漢語。これが日本に伝来し、織物や裁縫の上達を願う在来の「棚機(たなばた)」の風習と融合して「七夕」の熟字訓「たなばた」が定着した。 #jhaiku #kigo
08-28 05:01

【今日の季語2800】願の糸(ねがいのいと):旧暦七月七日に技芸の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」と七夕伝説が結び付いた行事。竿の先に結んだ五色の糸を織女星に手向けたのが後に歌にも出る「五色の短冊」に転じた。◆恋さまざま願の糸も白きより(蕪村) #jhaiku #kigo
08-28 05:00

とびぃ
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08/27のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2799:別記④】両筆記用具の古称は、スミスリ《墨を擦る道具》、フミテ《文を書く手段》と、それぞれの呼称が註釈的である点が注目される。これは文字とそれを表記する道具が日本のものでなく、中国から伝来したことに起因する言語的事象である。 #jhaiku #kigo
08-27 05:18

【今日の季語2799:別記③】同書にはまた、これと対をなす「筆」にも「布美天(ふみて)」の字訓が付されており、これもまたフミテ《文手》からフンデを経てフデに短略したものであることを示している。 #jhaiku #kigo
08-27 05:03

【今日の季語2799:別記①】この「洗硯」の習慣は中国にはなく、天神信仰に由来する北野天満宮の神事と七夕伝説が結び付いたものと見られる。ただし現代の例句では生活の一端として詠まることが多く、例句のようにこれを踏まえた吟はきわめて少ない。 #jhaiku #kigo
08-27 05:02

【今日の季語2799:別記②】平安期の古辞書『和名類聚抄』<934頃>には「硯」に「須美須利(すみすり)」の字訓が施されてあり、この古称スミスリ《墨擦》が後に短略してスズリに転じたと見られる。 #jhaiku #kigo
08-27 05:02

【今日の季語2799】硯洗(すずりあらい):初秋の生活季語で「硯洗ふ」の動詞形でも。旧暦七夕の前日に学問の上達を祈願して常用の硯を洗い清めること。翌朝芋の葉の露を集めて墨を擦り七夕竹に吊す短冊を認める習慣があった。◆天に河地に川硯洗ひけり(飯沼三千古) #jhaiku #kigo
08-27 05:00

とびぃ
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08/26のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2798:別記】例句の虚子吟は、「星」と「流る」の間に修飾語を介在させ、句末に切字を添えた句形によって一句に丈高さを付与する結果を生んでいる。範とすべき手法であろう。 #jhaiku #kigo
08-26 05:01

【今日の季語2798】星流(ほしなが)る:三秋の天文季語「流れ星」の傍題の一つでこれに類する動詞形の「星飛ぶ」「星走る」なども。定期的に見られる大規模なものでは、八月半ば頃に現れるペルセウス座流星群が有名。◆星一つ命燃えつつ流れけり(高浜虚子) #jhaiku #kigo
08-26 05:00

とびぃ
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twryossy

【今日の季語2797:別記③】このような観点から、両語は本来根を一にするものであったのが、後に動作性と状態性を分担して別の品詞に転じたと考えることもできる。#jhaiku #kigo
08-25 05:03

【今日の季語2797:別記②】動詞「倦む」と形容詞「憂し」とは品詞面では異なる存在であるが、両語の語幹が同音「う」を共有していることと、語義の面において、好ましくない状態が続くことへの耐えきれない状態を表すところに通うものがある。 #jhaiku #kigo
08-25 05:02

【今日の季語2797:別記①】本日の例句には、基本形がウムの形を取る同音の動詞を連ねたところに巧まぬ響きの面白さがあり、その両語を空自身の行為として表現したところにも作者の用意のほどが感じられる。 #jhaiku #kigo
08-25 05:01

【今日の季語2797】秋晴(あきばれ):三秋の天文季語で「秋の晴」の修飾形や「秋晴る」の動詞形による傍題も。別題「秋日和」「秋の空」と並ぶ秋天の爽やかさを表す季語。◆秋晴に倦み一片の雲を産む(鷹羽狩行) #jhaiku #kigo
08-25 05:00

とびぃ
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08/24のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2796:別記】この行事は関西を中心に催され、毎月二四日の地蔵縁日の中の、盆に近い七月二四日をこの名で呼ぶ。現在では盂蘭盆会と同じく月遅れで行われることが多く、宵縁日にあたる八月二三日からの三日間は参詣客で賑わう。 #jhaiku #kigo
08-24 05:01

【今日の季語2796】地蔵盆(じぞうぼん):初秋の行事季語で「地蔵会(じぞうえ)」「地蔵参」などとも。この「地蔵」は寺院に祀られる地蔵菩薩ではなく、地蔵堂などに安置される民間信仰と結び付いた辻地蔵にあたる。◆路地あればここにも小さき地蔵盆(川上万里) #jhaiku #kigo
08-24 05:00

とびぃ
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08/23のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2795:別記③】これに対して、現在の浜名湖は京から遠くに位置するところから「とほ(遠)つあふみ(淡海)」と呼ばれ、こちらはその縮約形トホタフミに「遠江」の表記を当てて国名とした。後代それがさらに変化してトオトウミに転じた。 #jhaiku #kigo
08-23 05:03

【今日の季語2795:別記②】琵琶湖は京に近い淡海であることから「ちか(近)つあふみ(淡海)」と呼ばれた。その意訳的表記にあたる「近江」に、前半のチカツを省いたアフミの読みを当てて国名としたのが、後にオウミに転じた。 #jhaiku #kigo
08-23 05:02

【今日の季語2795:別記①】例句の「淡海」が琵琶湖であることは、その別称「鳰(にお)の海」に相応しい「鳰の子」がそれを暗示している。《塩気を含まない海》をいうアフミは「アハ(淡)ウミ(海)」の縮約形で国名の「近江(あふみ)」もこれから出た。 #jhaiku #kigo
08-23 05:01

【今日の季語2795】処暑(しょしょ):二十四節気の一つ。中国古字書『説文』に「処ハ止(とど)マル也」とあり《暑さが収まる》の意を表す節気名にあたるが、実際はまだしばらく暑さが続く。暦は今日から初秋後半に。◆鳰の子のこゑする処暑の淡海かな(森 澄雄) #jhaiku #kigo
08-23 05:00

とびぃ
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08/22のツイートまとめ
twryossy

【今日の季語2794:別記④】古代日本に伝わった「文」の字音は「文言(モンゴン)」「文章(モンジョウ)」などに例を見る呉音"mon"が早く、この「文章」が「ブンショウ」と漢音"bun"に転じたのは平安期のことであることなどから上記の説には従い難い。 #jhaiku #kigo
08-22 05:10

【今日の季語2794:別記③】フミヅキの語源解の究極は、この熟語を構成するフミ(文)の語源そのものにある。これについては「文」の字音"fun"に母音"i"を添えて和様化したフニからフミに転化したと解く説が流通しているが、なお疑問が残る。 #jhaiku #kigo
08-22 05:03

【今日の季語2794:別記②】フミヅキの語源を、《書物を拡げて虫干しする》意の「フミ(文)ヒロゲ(拡)」や《書いたものを開いて七夕に捧げる》意の「フミ(文)ヒラキ(開)」と解する説が中世にあり、俗解の域を出ないが、当時の風習を知る参考にはなる。 #jhaiku #kigo
08-22 05:02

【今日の季語2794:別記①】万葉集2089に「七月(ふみづき)」の七日の夕(よひ)は吾もかなしも」と、彦星の恋の思いへの深い共感を詠んだ長歌があり、すでに当時から七月がこの名で呼ばれていたことと、それが七夕伝説と密接な関係があったことを示している。 #jhaiku #kigo
08-22 05:01

【今日の季語2794】文月(ふみづき・ふづき):陰暦七月の異称にあたる初秋の時候季語で他にも「七夕月」「女郎花月」「涼月」など、他の景物と結んだ呼称もある。陽暦の八月にほぼ一致するが、年によって多少のずれがある。◆文月やそばがらこぼす旅枕(黒田杏子) #jhaiku #kigo
08-22 05:00

とびぃ
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